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ふすま絵の奥深さ
2017年1月13日 カルモパパ
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皆さまおはようございます。
2017年 酉年も宜しくお願い申し上げます。
最近、人工知能(AI)のニュース記事がよく目に留まります。
「車の自動運転」
「AI車、人の感情を読み車と会話できる」
「プロ囲碁棋士と対局して人工知能が勝利」
囲碁は奥深さや局面の多さから、10年は人が優位と言われていた分野だそうです。
人が直感や勘を頼りに決めていた事を人工知能が判断したり
企業の成長の可否まで決める時代が近づいているそうで
速まる時代の流れについていけませんね。
少し時を巻き戻し、昨年の秋、京都へ紅葉狩り出かけ「毘沙門堂門跡」に行った時のお話です。
こちらは御本尊に七福神のひとつ、毘沙門天を祀ることから「毘沙門堂」と呼ばれており、紅葉も素晴らしいのですが、ご住職から本堂にある襖絵の面白いお話しを伺うことができました。
こちらのお寺は天皇家の方がご住職におられたそうで、来客がとても多く、宸殿(しんでん)に二つの待合室がありました。
「白鷹の間」と「梅の間」
その待合室の「梅の間」には京都人らしい洒落、遊び心、思いやりがあります。
大きな襖に木と鳥の絵が描かれているのですが、
「梅の木に山鳥」
「竹の木に島ひよどり」
通された方はその絵をみて、このように理解されるそうです。
常識で考えると
「梅の木には鶯(うぐいす)」
「竹の木には雀(すずめ)」
なので、鳥が絵に合ってない、つまり「取り」「合わない」部屋、
その部屋に通されたら会うことがかなわないという事です。
格式の高い方に言葉では伝えられないので、そのような絵を描かれたそうです。
直接的な言い方をされない、京都風の思いやりだそうです。
私でしたら完全に待ちぼうけ状態ですね。
もし、その時代にAIロボットが「梅の間」に通されたらどうなるのか。
描かれた襖絵の奥深さを読み解き洒落を理解するのでしようか。
ふすま絵 対 AIロボットの対戦をみてみたいですね。
こんなデジタル革命の時代、東京の社宅で
洗濯機・冷蔵庫がない非効率な生活をしている場合ではないですね。
導入決定いたします。
私のようなガサツな人間にはその「奥ゆかしさ」が歯がゆいというか、「いやいや言ってくださいよ」という感情がわき上がります。
「取り合わない」に気づいた時、それが隠されたメッセージなのか単なるデザインなのかを一人で判断することになるんですよね。ちょっと酷くないか?と思ってしまうw
と、こんなふうに考える事こそが無粋ということですわな。
投稿者プロフィール
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「アクティブ」あらため「カルモパパ」こと上嶋一寿。レベストのお父さん的存在。穏やかでありながら、熱い情熱をも心に秘める。
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コメント
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鳥合わないは難しいですね
梅に山鳥が来ることも普通にありますし
立派なお部屋やお庭を見ていれば退屈もせず長居しそうですw
洗濯機・冷蔵庫がないのは
むしろ最先端な生活をしている気がしますよ。
キッチンもお風呂も本当に家に要るのだろうか?
街に住むほど家電は必要ないのでは?
が、最近私の思っているところです。
パソコンとトイレは欲しいですw