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愛する娘たち、父さんはこの冬こそ君たち2人をSKIに2回は連れて行ってとことん楽しませたいと強く心に想い描いているんだ!
2017年2月21日 TAKA
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昨シーズンは雪不足で近所のスキー場はオープンすらできませんでした。これは私にとって大きな大きな誤算でした。今年こそ、今年こそはスキーに行かなくてはと強く心に誓います。なぜなら今年上の娘は小五、下の娘は小三なのです。世間のお父さんが娘から距離を置かれるようになると言われている中学生になるまでに一緒にスキーを滑れるようにならなくてはと私なりに必死なのです。
そんな私の願いが通じたのか、1月に入ると例年にないぐらいの寒波が襲来し、スキー場は良質の雪で覆われました。
「雪が多いから運転が危ない、子供達が風邪を引いたらどうするのか、先延ばしにしてはどうか(いや、そもそもスキーなんか行かなくても良いではないか)」
と言う家内や親戚中の反対を勇気を持って押し切り、私は立ち上がりました。天候やそれぞれが抱える行事予定を考えるとそもそもスキーに行けるタイミングなんてそうあるものではないのです。
スキー未経験者にはスキーの素晴らしさを理解するのは難しいのかもしれません。彼らは言います。「どうしてあの寒波の中をわざわざ冬山に行かねばならないのか。氷点下にもなる寒空の元で危険な斜面を滑り降りるなんてもはや狂気の沙汰ではないか。」
家族の中で理解を示すのは私と一緒に小六の時にスキーに行った中三のお兄ちゃんだけです。今回彼は受験生で参加することが出来ません。今回で娘2人を味方に付ければ・・・私は今後の人生を彩りのあるものにするため、最近はこういった地味なロビー活動にも心血を注ぐのです。
【1回目:1月21日】
“1回目”と言うことは「2回」は行ったということですよ!初志貫徹です。そう、今年の私はひと味違うのです。男は本物になる覚悟を決めなくてはいけない時があるのです。そしてその信念は岩をも貫くものなのです。
前置きが長くなりました。私の実家近くのスキー場までは距離にして60kmほどです。これなら朝6時の出発で間に合います。家族向けのその小さなスキー場は私も訪れた事が無いのですが、ネットの評判は上々のようです。
http://www.ooya-ski.jp/
雪道を運転すること90分。ついに到着です。娘達は初めてのスキーにハシャギまくり、私も嬉しい限りです。板を履いてゲレンデに降りたった時に感じました。水分の少ないブリリアントなパウダースノー。この上質な雪が1m以上も積もっています。関西でこんな素晴らしい雪質に巡り会えるのは奇跡に近いのではないか・・・。この寒波は私を祝福している。神様が私を応援してくれているのだ。
このスキー場は子供向けのスキー教室が充実しているのですが、娘達に希望を聞いてみると「そんなヘタレな教室には入りたくない」と。私に似て実践主義と言う訳か。よろしい。気に入った。これから生きていく上でこの上なく望ましい姿勢だ。お父さんが一番高い山に連れて行って千尋の谷に突き落としてあげよう。優しく教えてあげよう!
早速一番上まで行ける1号リフトに乗り、親子向けの林間コースを目指します。まずはハの字のボーゲン、というか今日はずっとボーゲンの予定です。曲がり方と止まり方、そして転び方と立ち上がり方を覚えれば後は勝手に成長していきます。昼頃には初級コースは滑れるようになりました。お姉ちゃんはスケートをやっているせいなのか小回りが利くので併設されているコブ練習コースもボーゲンでクリアしました。お父さんでも無理なのに・・・やはり子供の可能性は無限です。
昼食後は中級者コースに挑戦です。圧雪されたパウダースノーは素晴らしく滑りやすい。コース横には新雪区間もあり、膝下まで埋もれます。少し傾斜のきつい斜面でもお姉ちゃんは果敢に挑戦しますが、さすがに下の妹には厳しいようです。スピードの恐怖に腰が引け、膝が伸びきってターンの後にすぐに倒れてしまいます。誰しもが通る道ですが、ここを乗り越えないことには先に進めません。負けず嫌いの妹は時間をかけながら徐々に慣れていきました。私も付きっきりで教えます。「ここだ、ここが勝負所なんだ。頑張って乗り越えてくれ。斜面の怖さに負けるな。そこで体重を前にかければ世界が変わるのだ!」
今日はここでタイムアップです。次行けるとしたら2月か。この雪はそれまで持つだろうが、その時はシャリシャリのアイスバーン・・・さすがに次はないかも、などと思いながら帰路につきました。
【2回目:2月11日】
2/3に中村さんが朝礼でおっしゃった言葉が私の脳天をガッキーンと貫き、その瞬間鳥肌が立ちました。「来週末はビックリするぐらいの天気図になるそうですよ。あの1月の寒波をも上回るかも知れません。皆さん外出は控えた方がいいですよ!」
あぁ!正に私はそれを心から待ち望んでいたのですよ中村さん!やはり神が私の背中を強く押して下さっています。
ところが状況はというと・・・2人の娘は2/2にインフルエンザの病み上がり、当然、家内も大反対。私は毎朝太陽に祈りました。「必ず再びあの場所に行ける、皆が我々を祝福してくれる、3人は何の問題もなく心ゆくまでスキーを楽しめる」
そして事実そのとおりになるのでした。一体何がどうなったのか、家内は私にお小遣いまで渡し(!!!)、娘達を託してくれました。皆さん分かりますか、この人生の機微が。遺伝子のスイッチがオンになる瞬間が
http://online.chichi.co.jp/category/BOOK/851.html
私はこの歳になって改めて感じました。強い思いを抱けば、そしてそれが利他に因るものならば、人生は必ず拓けてゆくものなのだと。娘達は毎日母親にスキーの素晴らしさを説き、その頑なな心を溶かしていったのです。「断じて行えば鬼神も之を避く」とはこの事なのです。
また前置きが長くなりました。再びスキー場までの峠の雪道をドリフトしながら駆け上がります。というのも雪の登り坂でスリップにビビって車を止めてしまったらタイヤが空転して動けなくなるかもしれないので非常に危険なのです。学生時代を雪国で馴らした私にとってスタッドレスタイヤさえあれば雪道など屁でもありません。田舎道なので横から鹿(!)が飛び出してきましたが、娘達は奈良公園で見慣れているかビックリもしません。
そして数々の万難を排した我ら3名は再びスキー場に降臨です。前よりも雪が深く、新雪区間は膝上にまで達します。そこでコケたら軽い遭難状態です。積雪量は180cm、雪のコンディションはこれ以上ない最高の状態です。天気は・・・やや吹雪。それも関係ありません。スキーは己の気合いで滑るものです。娘達もそこは感じ取っており、既にファイティングポーズを決めて戦闘モードです。
さあゴングが鳴りました。第2ラウンドは最初から違います。娘2人は文字通り雪辱に燃え、上級者コースにも果敢に突っ込んでいきます。前回はさんざん満喫した雪遊びも雪合戦も雪山登りもせず、正にスキー一徹です。お陰で昼頃にはヘトヘトになり、食後に一時間ほど仮眠を取るほどでした。ボーゲンでのターン時以外は板も平行に揃うようになり、パラレルターンに近くなりました。もはやこの2人はどんな斜面でも滑れるようになりました。新雪コースにも挑戦し、圧雪とは違うテクニックも身につきました。多分お兄ちゃんより上手になっています。
これで今年の目標を一つクリアしました。今回、私は人生の果実を一つ手に入れ、言いようのない幸福感を味わいました。来年もそれ以降もきっと子供達はスキーに夢中になるはずです!
もはや会社ブログではなくTAKAさんの娘自慢、写真日記にしか見えないっすw
とはいえ娘を想う父の気持ちがビシバシ伝わってきました。娘さん達もいつの日かTAKAパパに感謝する日が来そうですね。絶対いい経験させてもらったと思います。
そうだ、こうみえて私、スノボは上手かったんですよ。調子に乗って上級者モーグルコースに迷い込んだ時は心から泣きましたけどね。うーん今日の投稿で冬山が恋しくなりました。
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レベストの中では数少ない理系の男「TAKA」こと高橋正裕。手相占いはお任せあれ。お酒の席では占ってもらいたい若人が集まります。
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コメント
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雪山行きて~!!
長文にも関わらず、手に汗握りながら「娘さんのインフル治れー、雪よもってくれー!」
と何故か一緒に願っていましたw
娘さん達もスキーを楽しく思ってくれたみたいで良かったですね☆
次が待ち遠しい!!
そして雪山に対する情熱・・・同じものを感じます!!
ここまで雪山を愛する方がレベストにおられたとは凄く嬉しいですw
僕はボードをこよなく愛しています。
愛するが故に怪我もたくさんしていますw
機会がございましたら編集長と3人で行きましょう^^
失礼しました。TAKE☆COさんもお好きなんですね☆
4人で行きましょうw
うらやましいです。スキー行きたいなぁ。
スノボにも挑戦したいですが、
友人と行くと運転手もするので(金箔ですけどOK?)
挑戦しにくいので。。。
関西でこれほど雪質が良いのは見たこと無いですね。
いつもカッチカッチかベッショベッショですもの。
リアルタイムでお話伺ってましたので
良いタイミングで雪が降ったり
お小遣いもらえた話聞いたり
祈るエネルギーってすごいなと感じていましたw
私は最近祈るようなことが何にも無いので
ずーっとフラットですwww
2回も行けるなんて凄いし羨ましいですね。
自分はあまりうまくありませんが、
いざ、滑ってみると楽しいものです。