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DXによる人材不足とは
2023年 11月 10日 図書委員
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
おはようございます。
本日は図書委員が担当します。
今、レベストでは、携帯電話基地局を
5Gにするための工事の予備調査を受注しています。
過去10年に渡り、
複数の業者様のご依頼を受けてきた実績がありますので、
とくに目新しさもない調査です。
但し、いつものことですが、調査項目が多岐にわたります。
自然公園法(国立公園、国定公園、県立自然公園)の区域内か、
鳥獣保護区の区域内か、
電波伝搬障害防止区域内かどうか・・・
いつものレベストの不動産調査には無い項目が並びます。
そのような項目の一つに航空法の制限区域か、というものがあります。
飛行機の離発着の邪魔にならないよう、
空港周辺の空には、
目には見えない巨大なすり鉢状の制限区域が設定されているのです。
地理院地図や環境アセスメントデータベースでも
制限区域内かは確認できます。
けれども何メートルの高さ制限なのかは、
大阪航空局や東京航空局の管理する
「◯◯空港高さ制限回答システム」を使うのでなければ、
直接航空事務所へ問い合わせるしかありませんでした。
さて、M空港は地方の小さな空港であることから、
このシステムはありませんでした。
そこで、何メートルの高さ制限なのかをメールで問い合わせたところ、
「指定の書式で問い合わせてください。添付書類には、
どんな工事をするかの図面、クレーンを使うのであれば、
そのクレーンのスペックと可動範囲がわかるカタログも送ってください。」
との回答がきます。
「いやいや、高さ制限が何メートルかだけ、さっさと教えてよ~」と思います。
制限が分かれば、それにかからないようにしてくださいね、
と工事の業者さんに伝えれば済む話なのです。
立川基地とか横田基地の場合、住所と場所をマークした地図を送れば、
その日のうちに回答してくださいます。
それなのに、この空港事務所のやり方は、
民間の事業者に無駄に負担をかけるものでしたので、
本当にイライラしちゃいました。
さて、「ました」と過去形で申し上げました。
実は、この10月にM空港にも
「M空港高さ制限回答システム」が導入されました。
空港への工事届出書を作成して、
内容に不備不足がないか確認してください、
とM空港事務所宛のメールを作成し、
そのアドレスを探していたときに、
このことを知りました。
これは、まさしくDX(デジタルトランスフォーメーション)です。
デジタル化により、
無駄な問い合わせや届出の必要がなくなりました。
M空港の感じの悪い担当者は、
これによってお仕事がなくなりました。
スッキリ。
DXで今ある仕事が無くなっていく実例でした。
ところで、国がつくる地図情報は、
本当に縦割り行政の弊害で、無駄に分散しています。
一番内容が良いのは、私見ですが、
環境省の環境アセスメントデータベースです。
これには、埋蔵文化財情報や砂防指定地の情報や
都市計画情報なども掲載されています。
未収録の地域があること、
都市計画情報や森林計画情報がやや古いのが問題といえば
問題ですが使いやすいのでおすすめです。
10年前には、自然公園事務所が公開している自然公園の地図を
400%まで拡大して、
自然公園区域かどうかを確認していたのですから、
隔世の感があります。
当時は、その拡大した地図をエクセルに貼って繋げて、
調査員の方にこれで調べてね、とお願いした記憶があります。
農林水産省にも「全国農地ナビ」があります。
今後の農地の集約とか、農業政策用の地図情報です。
公図の精度が悪い場合に、
地番特定のために利用できるので、
この地図は多用しています。
海上保安庁には
「海しる(海洋状況表示システム)」というサイトがあります。
沈没船の場所や潮干狩り場なども掲載されている、
ロマンあふれる地図です。
でも、臨港地区は掲載されていない、少し残念な地図です。
国土交通省には「重ねるハザードマップ」があります。
内容的には砂防指定地、急傾斜地崩壊危険区域、
地すべり防止区域とかの情報が無いので、環境省に負けています。
そういえば国土交通省には「川の防災情報」という地図もあるのですよね。
重ねるハザードマップに統合したほうが良いのではと思います。
一つのプラットフォームに
政府の各部局が情報を載せていくのであれば、
ワンストップで調査可能になります。
でも、実際には各省庁がDX人材を取り合い、
無駄にプラットフォームを増やし、
DX人材の不足を嘆いているのが見えるようです。
レベストジャー・イエロー
図書委員さん
DXってデラックスだと。。。。
勉強不足でした(;O;)
いやおっしゃるとおり
バシッと一つのプラットフォームで
スッキリしてくれれば使い勝手良いんですけど
各省それぞれ考え方の違いですかね・・・。
あ~~あアホらしいですねヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
細分化しやり方やルールもバラバラ
そらまとまりませんよね!!
なんか難しくなってきました!
イエローの頭から煙が・・・・。
ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
編集戦隊レベストジャー!! !!!
投稿者プロフィール
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連休には必ず旅行する「図書委員」こと田渕聡子。本社休憩室の全ての蔵書は自宅に保管できず溢れ出たもの。本も棚もまだまだ増える予定・・・。
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