© レブログ All rights reserved.
父親の威厳
2020年12月14日 ポッキー
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
父親の威厳。
私は幼い頃から父親がこわい。
私も40歳近くになったが、年老いた父に対して少なからず畏敬の念がある。
歳をとり、70歳になった父はもうほとんど怒らなくなった。
もちろん母とケンカをして機嫌が悪いときはあるけれど、
若い頃のように声を荒げてリモコンを投げたり、
卓袱台をひっくり返すことはなくなった。
私は幼いころから姉が父に怒られるところを見てきた。
姉が怒られているときの父は本当に怖かった。
手を出すことは少なかった(無くはなかった)が、
いつ殴られるかわからないという恐れがあった。
そんな幼少期を過ごした私は、いまだに父がこわい。
歳を重ねて丸くなったとはいえ、やっぱり今でも父がこわい。
息子に対して叱ることがある。
夏も終わりに差し掛かる頃の話。
グッチャンとカールと私、3人の夕食時に事件が起きた。
カールは食事の間もじっと座っていることができず、
何度言い聞かせても食事中に席を立ち、
玩具のミニカーを手に取っては「パパ、プップする?」と話しかけてくる。
私「カール、ご飯の時は遊ばないよ?」
カ「ちゃう!」
私「何がちゃうねん」
カ「パパとプップするの!」
私「先にご飯食べなさい!」
突如、カールは手に持っていたミニカーをぶん投げ、私の目の下にガツーン!!
グ「あ・・・!」
・・・怒ろうか、叱ろうか、キレようか。
考える間もなく私は叫んだ。
私「コルァ!!お前なに投げとんねん!!!」
私「これは投げたらアカンていつも言ってるやろ!!」
私「なんで投げたんや!!」
カ「ひぃぃぃぃーーー(泣)」
息子に対して怒ることがある。
夏が終わって秋が深まった頃のお話。
仕事から帰ると「ルパン三世 カリオストロの城」が放送されていることに気づき、
懐かしさのあまり食事のあとテレビに熱中してしまった私。
そんな時、カールはミニカーを持って「パパ、プップする?」と話しかけてくる。
テレビに映し出されたクラリスと私の間に立つカール。
・・・怒ろうか、叱ろうか、キレようか。
考える間もなく私は叫んだ。
私「お前そこに立ったらテレビ見えへんやんけ!」
私「うるさいからママのところ行きなさい!」
私「プップは今日はおしまい!2階に行って寝んねしなさい!」
カ「ひぃぃぃぃーーー(泣)」
グ「カールちゃん可哀相・・・。」
私「ぐぬぬ・・・」
これは完全に私が良くない。
何も知らないカールに対して自分の欲望をぶつけた。
これは良くない。教育上、良くない。超反省。
でもルパン見たかってん・・・。
でも。
あいつは、まったく謝らない。
ミニカーをぶん投げたときは10分くらい叱っていたと思う。
叱ることに疲れてしまうくらい長い間叱っていた。
『ごめんなさい』
この一言が出てきたら叱るのを止めていたと思う。
でも絶対に言わない。
他の言葉なら私の言うことを真似をして、後に続いて言うのに
「ごめんなさい」だけは頑として言わない。
最後、根負けしてしまって、
私「ごめんなさい、は?」
カ「・・・・」
私「ごめん」
カ「ごめ・・・」
私「なさい」
カ「・・・さい」
私「ごめんなさい」
カ「ちゃう」
私「なんでやねん!」
当初の目的を見失い、「ごめんなさい」と発言させることに注力してしまう私。
なんで言わないんだろうって、ずっと思ってた。
先日の夕食時、カールがランチョンマットを盛大に引っ張り、
上に載っていたお椀がひっくり返った。
私「あぁ~あ・・・」
カ「パパお味噌汁こぼした?」
私「なんでやねん。君がこぼしたんや」
カ「パパごめんなさいする?」
私「なんでやねん。君がごめんなさいするの」
カ「ちんくん、ごめんなさいしない」
私「なんでやねん。」
※カールは自分のことを「ちんくん」と呼ぶ
その直後、カールがまたランチョンマットを引っ張り始めた。
私「こら!それ引っ張ったらダメやで!」
私「カール、『ごめんなさい』は?」
カ「ごめんなさい・・・」
私「!!!」
私「言えたやん・・・・!!!」
私「ちんくんゴメンナサイ言えたやん!!!!」
私「偉いぞぉ!ちんくん!!」
グッチャンもキッチンから叫ぶ
グ「ちんくん言えたねー!」
カールは褒められたことが嬉しかったのか、大きな声でこう叫んだ
カ「チンチンクラバ!!」
私「なんでやねん。」
というわけで、最近やっと謝れるようになった。
確率は低いけど、確かに彼は謝ることを覚えた。
カールは、怒られること・叱られることを嫌う。
誰だってそうだろうけど。
自分がやってしまったこと、バツが悪そうにしていることも多々ある。
先日もテンションが上がって、久しぶりにテーブルの上に立ったカール。
直後に私が大きめの声で「カール!!!」と言うと、
彼はビクッと背筋を伸ばしてすぐにテーブルから降りた。
グッチャンによると、やっぱり父親って怖いんやろうね。と。
怒ること、叱ること。
私は息子が生まれるまで、誰かに対してほとんど
怒ったことが無かった。叱ったことが無かった。
怒り方や叱り方がわからない人間だった。
怒るとはどういうことなのか。
怒るとは感情をぶつけること?
叱るとはどういうことなのか。
叱るとは育てること?躾けること?
父はどういう気持ちで叱ってたんだろう。
嫌いじゃない。
むしろ私は父のことが好きである。
私は父がこわかった。
でもそれがあったからこそ、いま父を敬うことができる。
それがあったからこそ、いま父と酒を呑みながらネタにして笑える。
こわいけど、好き。
こわいけど、尊敬してる。
こわいけど、長生きしてほしい。
こわいけど、、、
カールが将来、自分の父を語るとき、どんなことを言うのだろう。
「カリオストロの邪魔したら怒られたわwww」かな?
怒ることと叱ること、違いは曖昧だけど、
極力、怒ることを避けて叱ることに注力したいと思う。
そうそう、最近よく話すようになったカール。
私はカールに問います。
私「カール、ママちゃんのこと好き?」
カ「ママちゃん好きくない」
グ「ちょっと!ちんくん!」
私「wwwww」
私「じゃあ、パパのこと好き?」
カ「パパ好き!!」
グ「なんでやねん!」
私&カール「wwwww」
叱った話を書いたけど、頻度はかなり少ないはず。
普段から、私ら親子は仲良しで、基本的には腹は立たない。
仲良くするときは仲良くする。
笑うときには一緒になって笑う。
叱らなくてはいけないときは、しっかり叱る。
それで威厳は保たれるんじゃないかなーって思ったりもする。
父親の威厳。
あんまり意識しても堅苦しいだけかもしれない。
今回は、ちょっとシリアスなポッキーでした。
以上、デス!
レベストジャー・ピンク
ポッキーさん
お父さんが大好き!
お子さんもポッキーパパが大好き!!
そしてママも大好き!!!
あまりお子さんを困らせないように(#^.^#)
お子さんと遊べるのも今のうちですよ
お子さんが小さいときは今だけです。
すぐに大きくなり相手にしてもらえなくなりますよ!
今のうち×2
思いっきり遊びましょう(#^.^#)
ピンクもよく遊んでくれた家族が大好きです。
編集戦隊レベストジャー!!!!!
投稿者プロフィール
-
* * * * *
レブログ初代編集長、「ポッキー」こと中川卓。各記事にコメントをつけていたが、当たり障りのないコメントを連発したため編集長の座を明け渡すことになった、かつての編集長。レベストで一番「凡」の字が似合う男(自虐)
こんな記事もあります:
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。