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天使と悪魔
2019年2月1日 B.I
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
金曜日の夜が特別な時に感じるのは私だけだろうか?
一週間が終わった安堵感と明日からの休みをどう過ごすかという楽しみな気持ちを持ちながら夜遅くまで好きな事ができるからだ。
金曜日の夜と言う限られた時間の中で出来ることはそう多くはないが、最近は日々読み進めている小説を時間も忘れて一気に読み切ることが習慣化している。
日々読み進めていく中で出てきた伏線が最後まで読み切ることで一本の線となりそれが満足感へと変わる。
読み終えた後のすっきりとした気持ちのまま寝る準備に入るが、眠くなるまで音楽を聴くことも今では当たり前の流れになっている。
普段であればニューリリースの曲やお気に入りに入れている曲を聞くのだが、その日はあなたにおすすめの曲として自動でピックアップされている曲が気になったので、とりあえず順番に聞いてみることにした。
一曲目・・・出だしを聞いてスキップ
二曲目・・・出だしを聞いてスキップ
三曲目を聞き始めた所でこれまでとは違う感覚が押し寄せてきた。
「いじめは正義だから悪をこらしめているんだぞ」
そんな風に子供に教えたのは僕らなんだよ
大人VS大人の正解・不正解のバトル
TVで子供らに教える「ダレが間違ってるか」
正義のヒーローは悪党を倒すものだと子供はTVをみて思う
「悪は滅ぼさなきゃね」
もし僕が正しくて君らが間違いなら僕らは戦う運命にあるの?
僕らはいつも「答」で戦うけど2つあって初めて「答」なんだよ
悪魔と天使の世界であちらが正しいとか
こちらが間違ってるとか解らないんだ
「悪魔と天使」僕らがどちらなのかなんてさ
解るはずもなければ解りたくもない
正義が支配する最悪な世界ではマジョリティーこそが
「正しい」とみんな「間違える」
「正義」を生み出した神様聞こえていますか
あんなものを生み出したからみんな争うんだよ
戦うべき「悪」は自分の中にいるんだと
「世界」のせいにしちゃダメだと僕はそう思ったんだ
何かを変えるってことは自分自身を変えるということと
ほとんど同じなんだよ
「僕ら」が変わるってことは「世界」を変えるということと
ほとんど同じなんだよ
悪魔と天使の世界でこちらが正しいとか
あちらが間違ってるとか解らないんだ
「賛成」と「反対」の間に「答」が生まれればいい
正しさを主張するだけじゃ「答」じゃないんだ
否定を否定するという僕の最大の矛盾は
僕の言葉全てデタラメだってことのなんのかな?
これはSEKAI NO OWARIの「天使と悪魔」という曲の歌詞だ。
歌詞を通じて自分自身に何かを問いかけられているような気がする。
だが、それが何なのかは正直分からない。
自分自身の中には悪魔が潜んでいるのだろうか?
いや、潜んでいない。潜んでいるわけがない、と考えているといつのまにか眠りに着いていた。
カーテンから漏れる日の光を感じて目が覚めた。
朝の冷え込みが厳しく、もう少し寝たいと率直に思った。
「おーい起きろ―、朝一でゴルフの打ちっぱなしに行くって昨日決めてたよね。」
土曜の朝には決まって自分を奮い立たせてくれる天使のお告げが聞こえてくる。
頑張って起きようとしたその時、自分の中に眠るもうひとつの声が問いかけてきた。
「そのまま寝ちゃえ!寒い中でのゴルフはつらいよ。本能がもう少し寝たいと訴えてきてるんだからそれに従った方がいいよ。」
悪魔がささやいてきた。
「そんな悪魔の甘い誘惑に負けてはいけません。こういうときに継続して頑張った人に結果はついてきますよ。」
「そんなきれいごとを並べても無駄、無駄。睡眠は人間が活動するための源だからこれをおざなりには出来ないでしょ。」
頭の中で自問自答するように天使と悪魔が意見をぶつけている。
昨日聞いた音楽が頭をよぎった。
激論の結果・・・再び眠りに着いた。
自分自身の中に眠る悪魔のポテンシャルの高さに驚いた。
相手の意見を論破する説得力があり、闘う前にすでにアドバンテージがついているような気がする。
天使と悪魔、つまり究極の二択でよく挙げられる例として彼女が彼氏に対して
「どっちの服が似合ってると思う?」と聞いてきた時に対する答えが一か八かの大勝負だ。
真剣に考えて「こっちの方が似合ってると思うよ」と返しても、
「私はこっちの方がいいかなと思ったんだけど・・・」急に残念な顔をする。
それを聞いて「そっちも似合ってるよ。好みの違いかな。」すかさずフォローを入れる。
どうやら二択を聞いてきた時点で彼女の中では答えが決まっているらしい。
最後に彼氏に背中を押してもらって納得して買うためにわざわざ聞くと言うのだ。
50%の確率でこんなに考え、緊張することは他にそうはない。
ということは先ほどの「こっちの方が似合ってると思うよ」は、彼氏の主観的な意見ではなく、彼女がおそらくこちらを選ぶだろうというメンタリストの視点で考えなければいけない。
それならば最初に聞かれた時に「どっちも似合ってるから選ぶの難しいな。ちなみに第一印象だったらどっちがいいと思った?」と軽く探りを入れてみても、
「私の意見はどうでもいいの。どっちか選んで。」ノ―ヒントだ。
「強いて言うならこっちかな。」絞り出したように選ぶと、
「私はこっちの方がいいかなと思ったんだけど・・・」残念な顔をする。
お手上げーーー
IKKOの登場だ。
僕らはいつも「答」で戦うけど2つあって初めて「答」なんだよ
悪魔と天使の世界でこちらが正しいとか
あちらが間違ってるとか解らないんだ
「賛成」と「反対」の間に「答」が生まれればいい
正しさを主張するだけじゃ「答」じゃないんだ
初めてこの曲を聞いた時に感じた何か問いかけられているような気持ちは、自分自身への共感の訴えだった。
そう考えながら曲を聞けば聞くほど歌詞の深さが想像力を働かせる。
SEKAI NO OWARIがこの曲を通じて伝えたかったことはこんなしょうもない事ではなく、もっと壮大な事なんだろう。
でもこういう身近な話題だからこそ、誰も傷つかない明確な答えが見つかればそれは少し世界を変えるきっかけになるかもしれない。
深い、、、。実は私、セカオワってTVやラジオで流れるときくらいしか聴いたことがないのですが、こんな哲学的?な世界観なのですね。「ヴォーカルのFukaseは根暗で繊細そう。アーティストって感じやなー。」くらいにしか思ってなかった(^_^;)(←失礼)
全く関係ないですが、この歌詞を読みながら「連邦軍=正義、ジオン軍=悪ではない。両者ともに正義なんだ。だからあれは正義VS正義の戦いなんだ。」(←あ、ガンダムの話です)と、その昔に兄だったか誰だったかに熱く語られたことを思い出しましたww 当時の私には難しく「じゃ、仲良くすれば?」てな感じでしたが。セカイはそんなに単純じゃないですものねw
確かに「悪」や「否定」の力って、「正義」や「賛成」の持つ力より若干強い感じがしますよね。だからこそ人はそれを否定し、負かしてやろう、覆してやろうという気持ちになるのでしょうか?そして最後に勝った者、一番強い者(マジョリティー)が「正義」とされてしまう。なんかアメリカ的思想ですね。『強いものが正義』…ちょっと怖いですね。じゃあ私は「悪」(マイノリティー)でいいやっ♪ 朝から哲学的な難しいことを考えてお腹が減ってしまいましたーww
投稿者プロフィール
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新メンバーで業務部の「B・I」こと大島知弥。月初のブログ当番。彼が書く文章は実話に基づきながらもどこか小説風。しゃちょーから月初当番を任されるのには頷けます。資格試験の猛勉強も継続中!
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コメント
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勝てば官軍
勝った者が正義面して
自分たちの秩序を押しつけるルールで
世界を再構築するというのは
歴史でなくとも
最近の世界でも見られていることですね
天使と悪魔
いや、単に、二者択一なだけ
正解があるなんて誰も言ってないものね
どっちを選んでも正解では無い可能性で言えば
服を選ぶときの一言に確かに似ている
両方選べる資本主義な世界は遠いか。。。(え?それも違う?