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20225/2

エピソード5 「掴めぬ本心」

2022年    5月 2日     B.I

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

戸倉太一・・・コンビニでのアルバイトを辞め、

       塾の講師になることを決めた青年

影山圭一・・・戸倉にアパートを貸す

       心優しいコンビニ兼バーのオーナー

杉本康太・・・働いていたバーを一時的に休み、

       公務員試験の勉強に専念する青年

堀田将之・・・数学の講師、

       戸倉のことを気にかけてくれる一歳上の先輩

西野亜美・・・堀田と仲の良い容姿端麗な塾の事務員

 

エピソード5 「掴めぬ本心」

 

「戸倉君って勘はよく当たる方?

 例えば、あの人って自分のこと好きなんじゃないかと

 勘づいたことが、実は本当だったりとか」

「どうですかね。そういうのは鈍いかもしれないです。」

「そっか・・・」

西野さんはどこか寂しげな表情を浮かべている。

「西野さんは勘は当たる方なんですか?」

と戸倉は逆に聞いてみた。

「私は結構当たる方だと思うよ。

 だって、火のない所に煙は立たないじゃないけど、

 違和感があるからセンサーが反応するわけでしょ。」

「確かにそう言われると、勘もバカにならないですね。」

「戸倉君も勘を大事にしたら良いことあるかもよ。」

どういうことかと思ってふと横を見ると、

西野さんが問いかけるような目線をこちらに向けている。

これまでに見たことのない表情だった。

「おまたせ!」

 2人ともびっくりして振り返ると、雑務で遅れていた堀田だった。

「信号青になってるよ。」

この時ばかりはいつもお世話になっている

堀田さんに残念な気持ちをつい抱いてしまった。

「確かお店はこの辺りだったような気がするんだけど・・・」

堀田さんが記憶を思い出しながらあるお店を探していた。

「あった、あった。」

赤い看板が映える立派な中華料理屋さんだった。

それぞれが食べたいものを注文し、

お酒が運ばれてきたタイミングで、

「そしたら戸倉君の研修期間が無事終わりました。

 一区切りついたのでお疲れ様でしたということで乾杯。」

「乾杯~。」

「来週からいよいよクラスを持って教えることになるけど、

今の率直な気持ちはどう?」

疲れた体に冷たいお酒が染み渡る表情で堀田が聞いてきた。

「期待と不安が入り混じってる感じです。

 ようやくスタートラインに立っているワクワク感がありながらも、

 講師としての与えられた仕事が

 しっかりできるのかという部分での不安はあります。

 堀田さんは最初の授業はどんな感じだったんですか?」

「普段あまり緊張するタイプではないし、

 それなりに準備もしていたから

 教壇に立つ前はそれほど緊張しないと思ってたけど、

 静寂な雰囲気の中でたくさんの人に注目されることに

 結構動揺したのはすごい覚えてるよ。

 でも緊張しているのがばれたら

 教えてる側として恥ずかしいから、

 何とか平常心を保つことに精一杯だったけどね。」

その話を聞きながら、西野さんは薄っすらと笑みを浮かべている。

「堀田君は今でこそ堂々と授業してるけど、

 最初の頃は色々と悩んでたんだよね。

 たまに二人で飲みに行っては生徒から

 自分ってどう見えてるんだろうって

 いつも気にしていて、

 こっちが不安になったくらいだったんだから。」

西野さんのお酒を飲むペースが自然と上がり、

すっかりプライベートモードになっていた。

「その頃が今となっては懐かしいね。

 ある時、生徒一人ひとりの背後には

 教育熱心な親がいるんだということを思って、

 変なプレッシャーを感じたこともあったし、

 当時流行っていたものに絡めて数学の例題を出したら

 びっくりするくらいすべったことも

 今となってはいい経験だったと思えるよ。」

「色々工夫されてたんですね。」

「塾の授業ってどうしても一方通行になりがちだから、

 せめて分からないことを気軽に質問してくれるような関係性を

 授業を通じて築いていくことは特に意識してるよ。」

「わざわざお金と時間を使って来てくれるんですもんね。」

「自分自身で将来のことを考えて塾に来ている生徒もいれば、

 親の思いが強くて仕方なく塾に来ている生徒もいるわけだし、

 立場の違いはあるにせよ生徒にとって

 一番のエネルギーはテストでいい点を取ることだから、

 結果が出ていない生徒にどうやって向き合うかは

 どの講師も悩むところだと思うよ。」

講師として勉強を教えるのはもはや当たり前のことで、

生徒が日頃の生活の中で勉強とどのように

向き合わせていくのかという方が、

実は根本的に大事な問題なのかもしれない。

それから数日後、

戸倉は職場のデスクに緊張した面持ちで座っていた。

まもなく訪れる初めての授業を控えて、

研修の時にまとめたメモを見返していた。

すると、突然肩を叩かれ、思わずびくっとした。

振り返ると、堀田さんだった。

「大丈夫?緊張感すごいけど。」

「やっぱり分かりますか?緊張してるの。」

「うん、見え見え。最初から思い通りにいく人なんていないんだから。

 むしろ完璧に出来ましたなんて言われたら逆にびっくりするわ。

 それではまた後で、戸倉先生。」

そう言い残して堀田さんは自分が教える教室へと向かった。

いまさらあれこれ考えても仕方ないか、

少し踏ん切りがついた気がした。

授業開始5分前に教室へ入り教壇に立つと、

一斉に生徒の視線を感じた。

始めて見る顔だから当然そうなるだろう。

聞いていた人数よりも少ないな、

そう思っていると定刻ぎりぎりになり

続々と生徒が教室に入ってきた。

「はい、それでは今日から新しいカリキュラムでの

 基本講義がスタートになります。

 担当は私、戸倉が努めますのでよろしくお願いします。」

何人かの生徒が無言で頭を下げてくれた。

講義、練習問題、解説の順番で進めていくのが基本となるが、

会社で決められているのはこの範囲までで、

一回の授業で進めておかなければならないということだけで、

問題を解いての解答解説について

どこまで行うのかについては講師に裁量が委ねられている。

数学は一にも二にも基礎が重要だ。

基礎を知っておかなければ

応用問題を解こうとしても手も足も出ない。

数学は得意不得意がはっきり分かれる科目で、

普段馴染みのない数式や問題を解くための

論理的な思考に苦手意識を持つことが、

数学から距離を取る人の一つの原因として考えられる。

高一で苦手意識を持ってしまうと、

新しい公式などを次々に覚えていく中で

そのイメージを払拭するのは大変なので、

今の時期は基礎の部分をしっかりと定着させるのが大事だと言える。

だからこそ、講義にはしっかりと時間をかけて、

その間に基礎的な練習問題をいくつか出来れば

現段階では十分である。

理解度が早い生徒にとっては物足りなさを感じるかもしれないが、

練習問題の冊子はすでに全員に渡しているので、

難易度の異なる問題を解くなど

その人に合わせた学習ができるようになっている。

生徒の反応を見ながら講義を進めていて、

一生懸命聞いてくれているというのは感じるが、

その表情から内容を理解しているかどうかを判別するのは難しい。

そういった部分に少し困惑しながらも

練習問題をいくつか解いてもらったときのこと、

すらすらとペンを動かす人がいる一方で、

テキストを見ながら考え込む人もいた。

その光景を見て、練習問題を解くスピードが

内容を理解しているかの一つの指標になり、

生徒側からしても今勉強していることが

どのような問題として

出題される可能性があるのかを知ることに繋がるので、

授業の中で出来る限り問題に触れる時間は取ってあげたいと思った。

一生懸命話していると、

授業もあっという間に終わりの時間が近づいていた。

何とか今日進まないといけないところまでは終えることが出来た。

授業の終わりにこれだけは伝えておこうと決めていたことがあった。

「授業を受けることが目的ではなく、

 内容を理解して問題を解けるようになることが大事なので、

 そういった意識で復習をしておいてください。

 もし分からないことがあれば、

 質問できることも皆さんの権利なので

 そのままにして置かずどんなことでも質問に来てください。」

授業が終わり、

生徒が全員教室から出ていった後、

安堵感から疲れが一気に押し寄せてきた。

黒板をきれいにして、

忘れ物がないか確認した後、

教室を出ると死角から出てきた人とぶつかりそうになった。

「すいません。」

とっさに声が出て、誰かと思ったら西野さんだった。

「戸倉君か・・・びっくりした。

 あ、始めての授業はどうだった?」

「少しあたふたしたところはありましたが、

 それなりに上手くできたんじゃないかと思います。」

「へえーさすがだね。また今度詳しく話聞きたいな。

 今度の週末って何か予定ある?」

「特に何もないですけど。」

「実は行きたいラーメン屋があるんだけど、

 女性一人じゃ入りづらいから一緒に食べに行かない?」

西野さんはどういう気持ちで自分を誘っているのだろう。

女心という問題を解くための公式があればいいのにな、

戸倉は無意識にそんなことを考えてしまった。


 

 編集戦隊    レベストジャー

レベストジャー・レッド

B.Iさん

予備校か・・・。

行ったことがないんですよねヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

小学校の頃に学習塾には友達と

行っていました(ΦωΦ)

帰りに小さなハンバーガーショップで

友達とポテトを買って食べるのが

嬉しくて行ってたな(ΦωΦ)

それから今から考えると

講師(先生)って大学生が

交代制で教えていたような・・・。

小学生から観たらおじさんに見える先生や

親戚のお兄さんやお姉さんに見える先生もいた

レッドはお姉さんが欲しかったので

良く女性の先生に「おねーちゃん!」と

言いながら質問したり話しかけていました!

その時は、本当のお姉さんと思いながら・・・(ΦωΦ)

優しかったな~おねーちゃん先生!!

あと一番おっちゃんに見えていた髭ぼーぼーの

先生には何故か気に入られていたのを覚えています(ΦωΦ)

今から考えるとレッドの可愛さって罪なのかも・・・。

編集戦隊レベストジャー

投稿者プロフィール

B・I
B・I

* * * * *

新メンバーで業務部の「B・I」こと大島知弥。月初のブログ当番。彼が書く文章は実話に基づきながらもどこか小説風。しゃちょーから月初当番を任されるのには頷けます。資格試験の猛勉強も継続中!

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    • 寺ママ(・∀・)
    • 2022年 5月 02日

    先日、毎週通っているヨガスタジオで
    「レッスンデビューです」というインストラクターのクラスに当たったことを思い出しました。
    緊張しているのは凄く伝わるし、レッスン受けている私たちの方がベテラン揃いで皆さん娘を見守るような気持ちだったのではと感じました。
    趣味の嗜好が強いヨガレッスンと、生徒の将来がかかってる?と思ってしまう塾の講師とは比べてはいけないですが。
    どんな職業にもデビュー戦はあって、受け手側からすればベテランでもビギナーでも同じサービスを求めたい訳なので…難しいねー
    なんて考えちゃいました。
    本当は塾講師のデビュー戦に当たったくらいで人生は左右されないんだよw

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