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20222/1

運命の一言

2022年    2月   1日     B・I

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

戸倉太一・・・コンビニでバイトをしながら将来を模索する青年

 

影山圭一・・・戸倉にアパートを貸す心優しいコンビニのオーナー

 

エピソード2 「運命の一言」

 

「あの、すいません。」

本屋に併設されたカフェで

戸倉がコーヒーを飲みながら本を読んでいると、

突然声をかけられた。

振り返ると、

驚いたことに気になっていた金髪の男性が立っていた。

まさか向こうから声をかけられるとは

思っていなかったので

呆気に取られて一瞬声が出なかった。

「近くのコンビニで働いてる方ですよね。

いつも利用させてもらってるんですけど

僕のこと見覚えありますか?」

そのとき男性の笑顔を始めて見たが、

どこかまだ幼さが残っていてかわいらしい雰囲気だった。

「もちろん覚えてますよ。

この前コンビニの外でぐったりしてたので

心配で声をかけましたよね。」

「その説はすいませんでした。

ついつい無理して飲みすぎちゃって。

横の席座ってもいいですか?」

「どうぞ。」

男性が座ったのを確認して

入れ替わるように近くに座っていた女性が席を後にした。

異色の雰囲気を察してのことだろうが、

性格を知らない人が見ればそう思うのも無理はなかった。

「ここにはよく来られるんですか?」

アイスコーヒーにミルクを入れながら男性が聞いてきた。

「大体週に1回ぐらいかな。」

「今、どんな本を読んでるんですか?」

「人生をリセットして再出発するための心得が書かれている本。」

「何か新しいことをスタートするんですか?」

「実は少し前に会社を辞めて転職活動中なんだ。

そもそも働くことの意義や自分がやりたいことって何だろうと思って、

本屋でヒントになりそうなものを探してるんだ。

逆に手に持ってるのは何の本?」

「これは公務員試験のテキストです。」

「公務員試験?」

想定外の答えについ大きな声が出てしまった。

「来年受験予定なんですけど、意外でしたか?」

「意外も何も見た目とのギャップがありすぎ。」

「人は見かけによらないってことですよ。」

「今はどんなお店で働いてるの?」

「バーで働いてます。

若気の至りで夜の世界に飛び込んだんですけど、

色んな欲が渦巻いているすごい場所ですよ。

夜の世界で働いている多くの人は

将来自分のお店を持つことを目標にしてるんですけど、

叶えられるのはごく一部の人で現実は厳しいんですよ。」

「だから、将来安定している公務員を目指してるということだね。」

「そういうことです。」

「一般企業で働こうとは思わなかったの?」

「もちろんそれも考えました。

あえて厳しい環境に身を置くことで

自分自身の成長に繋げていく人ってたくさんいると思うんですけど、

僕はそのタイプではないような気がするんです。

大学生の時にやんちゃなグループの人たちと関わるようになって、

これまで歩んできた道から少しずつ外れていくようになりました。

就職活動もろくにしないで夜遅くまで外で遊んで、

何の連絡もせずに家に帰らなかったり

今思えば両親には本当に迷惑を掛けました。

だからこそ、この先の人生は堅実に

生きていきたいと思うようになりました。」

「大学生の時に道を外れたことって後悔してる?」

「うーん、難しい質問ですね。

後悔してるといえばしてますけど、

その時自分が決断したことなんで受け入れるしかないのかなと。

実際のところ遠回りしてますけど、

他の人が経験していないことを

自分は出来たんだと思って前に進むことで

価値を見出していくしかないですよね。」

過去の出来事を後悔するのではなく

一つの経験として捉えることは、

気持ちの部分でとても大切なことだと思った。

「公務員試験は独学で勉強してるの?」

「独学だとそもそも何から勉強したらいいのか分からないので、

ちゃんと教えてもらえるところで

通信講座を申し込んで、自宅で勉強してます。

でも家の中だとどうしてもだらけてしまうことも多いので、

気分転換によくここに来たりします。」

見た目の風貌から本を読んでいるだけでも違和感があるのに、

まさか公務員試験の勉強をしているとは誰も思わないだろう。

「すいません。前置きが長くなりましたが、

声をかけたのには理由があって・・・」

これまでの笑顔が急に申し訳なさそうな表情に変わった。

「勉強を教えてもらえないですか?」

「僕が?」

「あ、無理にとは言わないです。

解説を見てもよく分からないところがたくさんあって困ってるんです。」

「通信講座を受けているところで教えてもらえたり出来ないの?」

「出来るんですけどこんな見た目ですし、

そんなことも分からないのかって思われるのがなんか嫌で。」

自分も学生時代は塾に通っていたが、

恥ずかしがり屋で自分から分からないことについて

質問をしたりできなかったことを思い出した。

「ちなみにどういう問題が分からないの?」

勉強からは長く離れていたので答えれる自信はなかったが、

公務員試験でどういった問題が出るのかについては興味があった。

「例えばこんな問題なんですけど・・・」

数的処理と呼ばれるもので、

見たことのある問題が数多くあった。

難しい計算は必要としないが、

解き方のテクニックを知っておくことが

答えを出すためのポイントだった。

「ペン持ってる?」

「あります。」

「この問題は文章のまま頭の中で

処理しようとするとややこしくなるから、

これをこういう風に記号化してまとめていくと・・・

これが答えになるということ。」

久しぶりにこういう問題を解いたが、

すんなりと答えが出たことに自分でも驚いた。

「なるほど、そうやって解けばいいんですね。

すごい分かりやすいです。

この問題も教えてもらえませんか?」

「この問題は確か、

比率を使っての計算だからここを使って・・・

最後にこれを計算すれば答えが出ると。」

「そういうことか。

ちょっとしたコツを知っておくと

出来そうな気がしてきました。」

「あとはたくさん問題を解いて

色んなパターンを覚えておけば

少しづつ自信がついてくると思うよ。」

「ありがとうございます。

お兄さん賢いんですね。」

「人に自慢できるほどじゃないよ。

それなりの大学は卒業してるけど、

社会に出れば横一線のスタートだからね。」

「また、時間があったら勉強教えてくれますか?」

「もちろん、

僕で良ければいつでも声かけて。

あ、名前だけ教えてもらえる?」

「杉本康太です。」

杉本はアイスコーヒーを飲み終えると

笑顔で一礼してこの場を後にした。

一人の青年のひたむきな姿を目の当たりにして、

戸倉は久しぶりに心が揺さぶられた。

これまでの人生で

人に何かを教えるといった経験があまりなかったが、

自分の説明で相手が分からなかったことを

理解してくれるようになることが

こんなにも嬉しいことだとは思わなかった。

数日後、

コンビニで商品の陳列をしていると

「先生」

と声を掛けられたので、

振り向くと杉本だった。

「恥ずかしいから先生はやめてよ。

どう、勉強は順調?」

「実は分からないところがたくさんあるので

また教えて頂きたいんですけど・・・」

「そしたら週末は空いてる?」

その場で曜日と時間を決めた。

約束の日、カフェに入ると杉本の姿があった。

「お待たせ。」

「忙しいところ今日はありがとうございます。

これ、先生のアイスコーヒー買っておいたんで飲んで下さい。」

「ありがとう、気が利くね。」

「元々今日は予定入ってなかったんですか?」

「ない、ない。気にしてくれてるの?」

「転職活動の邪魔をしていたら申し訳ないなと思って。

正直なところ、順調に進んでるんですか?」

「現実は厳しいよ。

自分をアピールするための武器がないのが致命傷で、

同じ能力だったら当然若い新卒の子を

採用したほうが良いに決まってるからね。」

「一年一年が大事ってことですね。」

簡単な近況報告を終えると、

すぐにたくさんの質問が飛んできた。

質問にただ答えるのではなく、

どこの部分がどう分からないのかを

確認しながら一つずつ課題を克服するよう努めた。

「実は僕、高校生の時に一時期塾に通ってたんですけど、

その時講師だった人が自分主体で

どんどん先に進むからすごい嫌な思い出があるんですけど、

先生みたいにちゃんと寄り添って授業してくれたら

少しは前向きに勉強できたような気がします。」

その言葉を聞いて、

自分が輝くための一筋の光が差した気がした。

一通り教え終わると杉本はモヤモヤが晴れたのか、

すっきりとした表情でカフェを後にしたが、

ふと目線を下におろすと

杉本がメモをするために持参していたペンが落ちていた。

まだそう遠くへは行っていないと思い、

急いで後を追うと別のカフェに入る姿を見かけた。

ガラス越しに中を覗くと、

そこには話をする杉本とコンビニのオーナー、

影山の姿があった。

あの2人は特に接点がないはず。

戸倉は心の奥底に何とも言えない引っかかりを感じた。


 

 編集戦隊   レベストジャー

レベストジャー・レッド

B・Iさん

展開していきそうですね(*´艸`*)

本屋さんか本当に減ってきていますよね

先日、地元に帰省したとき

昔から行っていた本屋さんが・・・。

閉店してフィットネスジムになっていた

のを見た時は、悲しかったな(T_T)

物語に有る本屋とカフェのように

本を販売だけではもう成り立たない時代

電子書籍でスマホでポチッで購入!

どこでもスマホで読める時代ですからね

でも紙媒体も紙媒体で味わえる味が有るんですよね

ページを捲る感触!印刷の香り!!

それに漫画の単行本なんかは紙媒体でしか

知り得ない情報なんかも有るんですよね(*´艸`*)

昔、本屋さんのお姉さんに会いに行くだけで

足を運んだことも・・・・。

本棚の影からお姉さんを・・・。

あー淡い青春の一ページですな(*´艸`*)

それと本屋に入るとなぜだか

トイレに行きたくなってしまう衝動・・・・・。

ありませんでした(´ε` )

 

編集戦隊レベストジャー

投稿者プロフィール

B・I
B・I

* * * * *

新メンバーで業務部の「B・I」こと大島知弥。月初のブログ当番。彼が書く文章は実話に基づきながらもどこか小説風。しゃちょーから月初当番を任されるのには頷けます。資格試験の猛勉強も継続中!

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    • 寺ママ(・∀・)
    • 2022年 2月 01日

    なんか、また何か勉強をしたい気分になりました。
    あ、気分だけね。
    先日、末っ子に「お母さんって勉強出来るイメージ無い」って言われました。
    はい。出来ませんよ。
    自慢じゃないけど。
    勉強は嫌いだった。
    やる意味が分からなかったから。
    大人になって「知りたい好奇心」とか「自分を守る手段」として捉えると勉強の意味って変わってくるよね。
    物語の作者であるB.I.さんは勉強が好きで、きっと「それなりの大学」を卒業されたんだろうなぁ…

    • @うちぞの
    • 2022年 2月 01日

    BI小説、どんな感じで展開していくのかな??
    小説のなかの戸倉くんじゃないけど、
    現実のBIも、教えるの上手なんだよね!
    宅建の勉強会を1年間、カリキュラム作成して
    みんなに教えてくれたもんね(^^)
    今日の2月1日は、旧正月で、なんと新月!
    なにかを始めるには、とても良い日なんだよね!
    なにかを後押しくれくれる、
    BI小説ですね。

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