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202112/1

エピソード5 最終話 「レールの先に待つ未来」

2021年   12月 1日   B・I

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

松下理沙・・・公務員の父親の元、秋田県の小さな町で生まれ育った

柏木紗季・・・東京出身、父親の転勤に伴い引っ越してきた

佐野遥・・・紗季の高校時代の友人、父はデザイナー会社の社長

 

エピソード5 最終話 「レールの先に待つ未来」

目覚まし時計が鳴っている。

いつもの場所に手を伸ばすが見当たらない。

その瞬間、ここが遥の家であることを思い出し、

わざと遠くに置いていた目覚まし時計を止めた。

昨日は横になってから自分の人生を回想していた。

小さいときからあまり苦労することなく

過ごしてきたことが当たり前のようになっていたが、

今思えばそれ自体が幸せなことだと気づいた。

 

東京に来て、

世間の流れは自分が考えるよりも数倍早く動いていて、

乗り遅れていることへの焦りが心の片隅に生まれていた。

今後の大きな分岐点として大学受験が迫る中、

将来を見据えて土台作りができる環境はどこなのか、

まずはそこをじっくり考える必要があると思った。

 

顔を洗ってリビングへ向かうと、

キッチンで朝ご飯の支度をする遥ママ、

そしてソファに座って新聞を読む遥パパの姿があった。

紗季と遥はまだ起きていないらしい。

「おはようございます。」

「おはよう、もう少しで準備できるからちょっと待っててね。」

遥ママにそう言われた私は、

遥パパの近くのソファに座った。

「新聞は毎日読むんですか?」

昨日お互いに打ち解けた話をして距離が縮まったからか、

ふと疑問に思ったことが自然と口から出た。

「読んでるよ。世の中のことを広く浅く知っておくのは

重要なことだよ。何が仕事のヒントに繋がるか分からないからね。」

「理沙ちゃん、騙されたらダメだよ。

パパは少し前まで新聞を読んでなかったんだから。」

遥ママが釘をさすように言った。

 

「少しはかっこつけさせてよ。

最近取引先の人と話をしてると知ってて

当然みたいなテンションで時事問題の話になったりするけど、

知らないとは言えなくて分かってるふりをするのが

つらいから最低限新聞ぐらいは読もうと最近思ったんだ。

むしろ新聞を読むようになったことを褒めて欲しいぐらいだよ。」

 

この会話で

夫婦のパワーバランスが少し垣間見えた気がしたが、

表情から仲の良さは伝わってきた。

 

朝ご飯の準備ができた頃、

遥と紗季がまだ眠そうな顔のまま起きてきた。

「パパ今日休みなんだから2人を東京駅まで車で送ってあげたら?」

「うん、そうするよ。」

「新幹線って何時発?」

「13時です。」

「そうしたらお昼ご飯を食べて

お土産を見る時間を考えて少し早めに出よっか。」

「ありがとうございます。」

 

紗季にそのことを伝えようと振り返ると、

テーブルに並べられた豪華な朝食に

目を輝かせているところだったので、

朝食後伝えることにした。

当初思っていたより早く家を出ないといけないことになり、

私も紗季も荷物の片づけにバタバタしていると

いつの間にか出発の時間を迎えていた。

遥は昼から塾の夏期講習があるので、

ここでお別れだ。

「またいつでも遊びに来てね。」

「気を付けて帰るんだよ。」

私たちの乗っている車が見えなくなるまで、

遥と遥ママは手を振ってくれた。

「いい家族ですね。」

紗季が噛みしめるように言った。

「ありがとう。家族のことを褒められると自分のこと以上に嬉しいよ。」

「ずっと気になっていたことがあるんですけど、聞いてもいいですか?」

遥や遥ママがいる中では聞きにくいことだったので、

ここしかないと思った。

「奥様とはどうやって出会ったんですか?」

「それ私も気になる。」

紗季も共感してくれた。

 

「きっかけは会社が軌道に乗る以前、

小さな店舗で販売をしていた時によく来てくれていた

常連さんが彼女なんだ。

一人一人とじっくり向き合う当時の販売コンセプトを

理解してくれた数少ない人で、

その後は僕の押しが実った形かな。」

 

「ということはスタートはまだ

苦労しているときだったということですか?」

「そうだね。向こうは当時違う会社で働いてたんだけど、

休みの日に色んなお店に服を見に行くのが好きだったみたいで、

付き合った後ウチの従業員として

働かないかって誘ったらすごく喜んでくれて。

会社としても女性目線からのアプローチを

どうしようかと悩んでた時期でもあったから

妻には本当に感謝してるんだ。

結婚を決めたときには会社もある程度軌道に乗っていたから

話をして家庭に入ってもらうことにしたけどね。」

「だから奥さんに頭が上がらないんですね。」

「まあ、それもあるし、それ以外にも色々あったけどね。」

その話を聞いて、本当に人生って何が起こるか分からないと思った。

車の中から外の景色を見ていると、

タクシーが次々と横を通り過ぎていくことに気付き、

これもまた都会ならではの光景だった。

東京駅に着くと、少し早いお昼ご飯を済ませ、

家族へのお土産を買うことにした。

一通りお店の中を見て回ったが、

商品数が多すぎて何を買っていいのか分からない。

こういうときに自分は優柔不断な性格なんだと実感する。

たくさんの商品を見て回る楽しさはもちろんあるが、

それぞれの人に合ったおすすめの商品を

いくつか選んでもらったほうが

時と場合によっては嬉しかったりする。

この考えってオーダーメイドで服を作ってもらうことと

どこか共通点があるのではないか。

いや、考えすぎかもしれない。

そんなことが頭をよぎる中、

結局東京土産と言えばこれ、

というポップが目に入りその商品を買った。

3日間の充実した東京への旅も

いよいよ終わりを迎えようとしていた。

遥パパと改札で別れた後、

改めて赤の他人である自分を

暖かく受け入れてくれた遥ちゃんの家族に感謝した。

自分の将来のヒントになるきっかけを

見つけたいという思いで決断した東京への旅は、

一つ一つの経験を積み重ねることがいずれは

大きな財産となることを教えてくれた。

生まれ育った秋田に近づくにつれて

見慣れた田園風景が一面に広がっていた。

ほっとする気持ちを抱きながらも

人として歩みを止めてはいけないと心に誓った。

 

 

数年後・・・

「理沙、コンテストのデザイン画ってもう描けた?」

同じ大学に通う仲良しの彩夏が聞いてきた。

「もう描けたよ。自信作。」

「えー、私まだアイデアも思いつかないんだけど。」

高校を卒業して理沙は

東京のファッションビジネスを専攻する大学への入学を決めた。

東京から戻ってきたあの日、

理沙は家族と晩御飯を食べながら

この3日間の出来事を話した。

後から聞いた話だが、

両親は楽しい旅の思い出をしてくれると思っていたらしい。

しかし、

私はその時自分がいかに小さい人間か、

将来のことをもっと真剣に考えないといけない

というようなことを熱心に話したようだ。

今思い返してみるとそれに近いようなことを話した気もするが、

おそらく帰りの新幹線で色々なことを考えていて

少し気持ちが高ぶっていたのだろう。

両親はその話を聞いてびっくりしたようだが、

自分の将来について

真剣に考えるようになってくれたことが嬉しかったようだ。

将来のことを考えるにあたって、

自分は世の中のことを知らなさすぎる。

まずは世間で起きていることに関心を持つことから始めた。

関心を持つことがそこに携わっている企業を知ることに繋がり、

それぞれの企業には思い描いているビジョンがある。

それを時間をかけて一つ一つ自分の中に

落とし込んでいくことで、気づくことがあった。

ビジネスとは社会の課題を解決することなのではないか。

最近SDGSという言葉をよく耳にするようになった。

持続可能でより良い社会を目指していくうえで

私たちにできることは何だろう。

ファッション業界には

解決しなければならない課題が数多くある。

そこにメスを入れていくことは

決して簡単なことではないが、

そこに携わっていきたいという思いが

心の中で消えることはなかった。

将来ファッションの世界で活躍するために

卒業後は専門性の高い東京の大学に行きたいと

両親に始めて打ち明けたとき、

心のどこかに罪悪感があった。

両親は良い大学に入って、

良い企業に就職することを望んでいた。

そして、

私は敷かれたレールの上を進んできたが、

新たな目的地に向かうためには

違うレールに移らなければならない。

当初の予想通り

すんなりとは受け入れてもらえなかったが、

話し合いの末最後は認めてくれた。

目標とする大学に行くため

必死に勉強してなんとか合格を掴み取り、

思い描いていた大学生活がスタートしたが、

慣れない一人暮らしをしながら

両親に迷惑をかけられないと思い、

すぐにアルバイトを始めた。

環境の突然の変化に苦労する中、

定期的に送られてくる

生活用品などの仕送りは本当にありがたかった。

そして、

その仕送りの中には

必ず母の書いた手紙が同封されていた。

実家の近況報告や生活に役立つ豆知識など、

その情報は多岐にわたっていたが、

何よりこの時代に

温かみのある文字を書いてくれているという思いが嬉しかった。

新しく乗り換えたレールはまっすぐ伸びていてゴールは見えない。

次の分岐点はおそらく就職のときだろう。

どんな困難が待ち受けていようと、

手紙によって運ばれてくる思いを力に変えて

成長した姿を見せることで

いつか恩返しをしようと決心した理沙だった。


 

 編集戦隊   レベストジャー

レベストジャー・レッド

B・Iさん

少女の人生のスタートが始まり

物語は終了しましたね(*´艸`*)

人って出会いで変わる?

出会いがあって自分の考えていることが

膨らんだり、思いが180度変化したりと

人との出会いだけではないかな(*^_^*)

本だったり、音楽だったりと

人それぞれ何かしらに影響される事は

たくさんありますよね(*^_^*)

自分では築いてなくても

レッドのことを観てヒーロー

憧れるちびっこがいるかも知れないな∠( ゚д゚)/

日頃の行いを気をつけようと

心に再確認しました∠( ゚д゚)/

次は、SFファンタジー&バトル的なストリー

だったら良いな~~~~

取材のスケジュールを開けときますので∠( ゚д゚)/

(懐かしいな~きぐるみショー時代(*^_^*)

編集戦隊レベストジャー

投稿者プロフィール

B・I
B・I

* * * * *

新メンバーで業務部の「B・I」こと大島知弥。月初のブログ当番。彼が書く文章は実話に基づきながらもどこか小説風。しゃちょーから月初当番を任されるのには頷けます。資格試験の猛勉強も継続中!

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    • 寺ママ(・∀・)
    • 2021年 12月 01日

    自分が主人公たちの親世代だなって思って読むと、子どもの進路、人生選択において親が出来ることって考えてしまう。
    未来は希望に満ちていると若者に伝えることのできる大人でありたいですね。

    • @うちぞの
    • 2021年 12月 01日

    BI 脱稿おめでとうございます!
    なんか、レベスト創業期のことを
    思い出しながら、読ませてもらったよ(^^)
    もちろんこれは、BI小説で、理沙や紗季
    のこれからの仕事や人生の選択がテーマ
    なんだけど、
    随所に散りばめられたBI語録は、
    仕事へ向き合う姿勢や意識していることなどが
    書かれており、とても頼もしく、
    共感して読ませてもらったよ。
    1日、よいスタートをきらしてもらいました!
    ありがとう(^^)

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