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202111/1

浅はかな自分

2021年 11月 1日    B・I
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

松下理沙・・・公務員の父親の元、秋田県の小さな町で生まれ育った

柏木紗季・・・東京出身、父親の転勤に伴い引っ越してきた

佐野遥・・・紗季の高校時代の友人、父はファッションデザイナー会社の社長

 

エピソード4 「浅はかな自分」

 

観光を終えた私たちは、遥のおすすめのお店でお昼ご飯を食べることにした。

「ここの天丼めちゃくちゃ美味しいよ。」

歴史を感じる店構えで、店内には年配のお客さんが多く、

私たちのような女子高生3人がふらっと入るような場所でないことはすぐに察しがついた。

メニューを開くと天丼の値段にびっくりした。

「いい値段するね・・・」

さすがの紗季も少し困惑の表情をしている。

「2人とも値段は気にしないで。

ママがお昼ご飯ぐらい奢ってあげなさいって言ってくれて預かってるから。」

そう言って遥は自分の財布をポンポンと叩いた。

遥ママの懐の広さに感謝しながら、

私たちは天丼を味わった。

一口食べた瞬間自然と笑みがこぼれ、

そして箸が止まらなくなり気づけば食べ終わっていた。

しばらくこの味が忘れられなくなると思うと同時に、

東京に来ないと食べれないという無力感が襲ってきた。

お昼ご飯を食べ終えると、

遥とは一旦別れて私と紗季は近くのライブ会場へと向かった。

ライブ会場に着くと、

そこには熱気を帯びたファンが列をなして入場を待っていた。

入場を待つ間、

私は携帯でずっと気になっていたことを検索していた。

「ファッションデザイナー 仕事」

 

ファッションデザイナーは大きく分けて、

オーダーメイドの洋服をデザインする

オートクチュールデザイナーと

既製服をデザインするプレタポルテデザイナーに分類される

働き方も下記の通り様々、

・アパレルメーカーや繊維商社に所属するインハウスファッションデザイナー

・複数の企業と契約するフリーランスファッションデザイナー

・自身のデザイナーズブランドを立ち上げた独立系ファッションデザイナー

仕事内容は、

コンセプトの企画・ロードマップ作製、

市場・トレンド調査、デザイン画の作成、素材設定、

パターン作成、縫製仕様書の作成、

サンプルの段取り、展示会の段取りなど

求められるスキル・素質は、

地道に同じ作業を繰り返す能力、

マーケティング能力、

コミュニケーション能力、企画・デザイン力、ITリテラシーなど

 

「思ってたより大変かも・・・」

無意識に声が漏れた。

「ん、何か言った?」

紗季に聞こえていたようだ。

「何でもない、少し考え事してて。」

「始めてのライブで緊張してるんじゃない?

周りに合わせて何となく盛り上がってたら

雰囲気にすぐ慣れるから心配しなくて大丈夫だよ。」

ライブは心の中ではすごい楽しみにしていたが、

自分の将来に関わることで悩んでるんだよとは言えず、

ついつい緊張しているように装った。

会場に入ると先程までの悩みは消え、

ただ純粋にライブを楽しむ気持ちへと変わった。

これまでの人生で経験したことのないイベントをまじかに控えて

、胸のざわめきをはっきりと感じていたが、

こういった経験を積み重ねていくことで

自分自身が少しは成長できるような気がした。

そしてライブは突然始まり、会場のボルテージが一段と上がった。

これまで画面越しに見ていた人が目の前にいるという嬉しさ、

歌声と音楽を全身で感じる臨場感、

ファンの人たちが作り出す会場の一体感がそこにはあった。

ライブも終盤に差し掛かった頃、

ある歌が自分の心に刺さった。

それはある一人の女性が自分の人生を変えようと努力するが、

なかなか思い通りにいかず、

もがき苦しみながらも夢を追うことに情熱を傾ける、

そんな歌だった。

当然その歌は以前から何度も聞いていたが、

ふと自分の人生とどこかリンクしているような気がしてならなかった。

始めてのライブは音楽の新たな楽しみ方を教えてくれたのと共に、

人生の道しるべとなるヒントを授かる貴重な経験となった。

多くの人がライブの終わりを名残惜しそうに帰る中、

私はここがスタートラインとして様々なことが

動き始めるきっかけになる予感がした。

「いやー楽しかった。」

全てを出し切ったかのような紗季の表情が楽しさを物語っていた。

帰りの電車の中でもテンションが冷めないのか、

紗季が結構なボリュームで鼻歌を歌っていているのが

周りの人に聞こえていないだろうかとヒヤヒヤしながら遥の家に戻った。

事前にもらっていた合鍵で家の中に入りリビングのドアを開けると、

見たことのない男性が冷蔵庫の中を物色していた。

知らない男性もドアの開く音に気付き、

こちらに振り返り目が合った。

「泥棒だ・・・」

私と紗季は突然の出来事に体が動かなかった。

その時、玄関の鍵が開いて遥とママが帰ってきた。

私と紗季は一目散に玄関へと向かい、

「リビングに知らない男性が・・・」と言った。

そして振り返ると、

男性がリビングのドア付近に立っていて、

こちらを見ていた。

「パパじゃん。こんなに早く帰ってくるなら先に言っといてよ。」

遥が呆れた口調で言った。

私と遥はただ茫然とその場に立ち尽くしていた。

「驚かしてごめんね。

私のパパだから安心して。

元々今日は仕事で帰ってこない予定だったんだけど、

急に予定が無くなったみたいで帰ってくるってお昼頃連絡があったの。

もっと遅い時間に帰ってくると思ってたから

ライブから戻ってきたら言おうと思ってたの。」

「2人とも驚かせてごめんね。

邪魔しないように端っこで一人で飲むから気にしないで。」

遥パパは話すと人の良さが伝わってくる。

「紗季は遥ちゃんのパパと会ったことなかったんだ。」

私はてっきり顔馴染みだと思っていた。

「実はそうなんだ。これまで会わなかったのが不思議なくらい。」

私と紗季がライブで印象に残ったことについて遥に話している間、

遥パパはお酒を飲みながらパソコンの画面を見ていた。

その真剣な表情から察するにおそらく仕事のことを考えているのだろう。

「2人は夏休みの宿題終わったの?」

ライブの話もひとしきり終わり、思い返したように遥が言った。

「私はまだ残ってるから帰ったらしないといけないな・・・。理沙は?」

「私はもう終わってる。」

「さすが理沙、となれば私が言いたいことは分かるよね。」

手を合わせ、満面の笑みでこちらを見ている。

「何となく察しはつくけど・・・」

「また理沙の家に行くね。きれいに書き写す練習しとくから。」

東京に連れてきてもらったし、今回ばかりは仕方ないと思った。

「遥は宿題終わったの?」

「私も苦手な数学が残ってて。良かったら今教えてくれない?」

そう言って自分の部屋に宿題を取りに行った。

「この問題なんだけど。」

「全然分かんない。理沙だったら分かるんじゃない?」

「分かりそうな気もするけど・・・」

そう言いながらとりあえず計算式を紙に書いてみた。

「ダメだ解けない、これ難しいね。」

「パパちょっと来て。」

「どうした?」

「パパ理数系だったから、この問題分かるでしょ?」

「なんだ3人とも解けないのか。仕方ないな、どれどれ見してみろ。」

問題をじっと見つめて数秒後、

「ごめん、ちょっと分からないわ。」

「えー、パパ分からないの?」

「パパにだって分からないことはあるよ。

分からないことについて考えて、

新しい知識として吸収することが勉強なんだから、

分からない問題が出てきたら逆にラッキーって思わないと。」

「パパ本当にそう思ってる?なんか開き直ってない?」

「パパは高校の時、

勉強が嫌いでなんでこんなことしないといけないのかってずっと思ってたから、

好きだったファッションのことばかりに時間を使ってたけど、

今の世の中インターネットで検索したら欲しい情報がすぐに手に入るから、

考える機会って減ってると思うんだ。

社会に出るとほとんどが正解の決まってない課題と向き合わないといけないから、

学生のときは考える時間を大切にしてほしいな。」

「ファッションに興味を持ったきっかけってあったんですか?」

私が聞きたかったことを紗季が代弁してくれた。

「それを答える前に一つ質問をするね。

もし元々10,000円で売られていた洋服が90%OFFの1,000円になってたらどう思う?」

「すごいラッキーで、今買わないと損かもって思います。」

「確かに消費者目線で見ると安いに越したことはないよね。

じゃあなんで売る方は金額を下げるんだろう?」

「それは安くしないと売れないからですよね。」

「そうだね。

お店にはどんどん新しい商品が入ってくるから

在庫を減らしておくのが一つの目的だけど、

値段を下げても売れなかった洋服はどうなるかというと、

そのまま捨てられるんだ。

大量生産することによってコストを抑える反面、

実際の必要量よりも多く作られることが本当に正しいことなのか、

学生の時にふと疑問に思ったんだ。

多少値段が高くてもその人に合う洋服を提供して

長く着てもらうことは社会的にも意義があるし、

そこには少なからず需要があると思って、

後先考えずに自分なりに走り始めたのが今思えばきっかけだったかも。」

それを聞いて、私は自分のことが浅はかに思えて恥ずかしくなった。

ただそのことに興味があるというだけで夢を語るのは間違っているのではないか?

遥の家に来て2日目の夜、体は疲れていたが、

考え事が尽きずなかなか寝付けなかった。

 


 

 編集戦隊    レベストジャー

レベストジャー・レッド

B・Iさん

天丼大好きです。

実は、その天丼屋の亭主役を

レッドいただきました!!

なんて・・・・。

あ~ああといくつ寝たら(*´艸`*)

オファーが来るのやら・・・。

レベストジャースーツですが

レッドがデザインしたのは

皆さん知らなかったでしょう(*´艸`*)

別にいらないプチ情報でしたでしょうか?

来月は、どんな展開になるのでしょうか?

楽しみに待ってましょうψ(`∇´)ψ

 

編集戦隊レベストジャー

投稿者プロフィール

B・I
B・I

* * * * *

新メンバーで業務部の「B・I」こと大島知弥。月初のブログ当番。彼が書く文章は実話に基づきながらもどこか小説風。しゃちょーから月初当番を任されるのには頷けます。資格試験の猛勉強も継続中!

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    • 寺ママ(・∀・)
    • 2021年 11月 01日

    理沙と紗季がごっちゃになってきた。
    一人称はどっち?
    えぇっと東京から来たのは…
    寺ママは外国の小説が苦手で
    それはカタカナの名前が覚えられないから。
    今、それと同じ現象に陥ってます。
    (*´Д`*)

    • @うちぞの
    • 2021年 11月 01日

    そうか、もう11月の始まりか。。。。
    B・I小説といえば、今日が月初めの1日なのだ!
    小説のなかの理沙のような年齢の時は、
    時の経過はゆっくりと感じてたんだろうが、
    なんせ還暦前のオッサンのときの流れは、
    早い!早いってぇ~!
    時間の進みぐあいの感じ方は、心理的な影響が
    大きいらしいけど、「ジャネーの法則」という説があるね。
    身体の状態が活発であれば心的時計は速く進み、
    不活発であれば進み方は遅くなる。
    高齢になると一般に代謝は低下するので、
    そこで心的時計の進み方が鈍り、
    時間の経過を速く感じるという説。
    10才と60才では、6倍の違いがあるそうだよ!
    理沙がこれからどうやって成長し、
    自分の道を切り開いていくんだろうね。
    若さを羨むばかりではく、年齢に関係なく、
    長く感じられる11月にしたいね。
    B・I 引き続き楽しみにいています\(^o^)/

    • 高橋み
    • 2021年 11月 08日

    事件が!!
    と思ったらパパでしたねw

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