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20215/6

動き出した歯車

2021年 5月 6日  B・I
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

青木京介・・・ライフロボティクス勤務、プロジェクトリーダーを任せられる

新井俊哉・・・ライフロボティクス勤務、入社3年目で青木を支える後輩

一ノ瀬希・・・青木の恋人

進藤誠也・・・㈱一橋テクノロジー ロボット事業部 勤務

 

エピソード2「動き出した歯車」

 

「あー、さっぱりした。何も考えずに湯船につかったら

リフレッシュできるもんだね。」

少し頬を赤らめた青木が風呂上がり恒例の野菜ジュースを

飲みながら言った。

「普段から仕事のこと考えすぎなんじゃない。

休日遊びに行っても急にひらめいたことを

携帯のメモに入力したりするよね。」

「そういうひらめきって結構大事でさ、

旅行ももちろん心から楽しんでるよ。

何気なく人を見たり、

街並みを見たりしていると新しい感覚が入ってきて、

こんなことも出来るかもって思ったことが

実際に仕事に役立ったケースもあるからね。」

「楽しんでくれてるならいいけど・・・」

平常心を装っている一ノ瀬だったが、先ほど見た名刺の

「㈱一橋テクノロジー ロボット事業部 進藤誠也」

のことが頭から離れない。

訳あって青木に直接聞くことも出来なかった。

週末、デパートで北海道物産展が開催されるという話を聞き、

2人で行くことにした。

テレビやチラシで告知をしていたこともあり、

想像していた以上の人の数だった。

その光景を見て、食でプチ贅沢をする人の

潜在的な需要は計り知れないものがあると感じた。

「これ美味しそう。あっ、こっちも美味しそう。」

気付けば、青木の両手は一杯になっていた。

「ちょっと買いすぎたかな?」

申し訳なさそうな表情で一ノ瀬が言うと、

「別にいいんじゃない。買わないで後悔するよりは買っといた方がいいよ。

個人的には希が嬉しそうにしている表情を見れたからそれで満足だよ。」

一ノ瀬は自分自身少しわがままな部分があると自覚していたが、

それを受け入れてくれる青木の包容力に改めて好意を抱いた。

「帰る前にお手洗いだけ行っていい?」

「そしたらここで待ってるね。」

そう言って、一ノ瀬は足早にお手洗いへと向かった。

その間、青木は携帯でネットニュースを見ていた。

「青木君!」

突然声を掛けられて顔を上げた。

一ノ瀬が戻ってくると、

そこには青木と話している男性の姿があった。

後ろ向きなので、顔は分からない。

ゆっくり近づいていくと、青木が私に気付いた。

「ごめん、ごめん。紹介するね。

僕が大学の時に所属していたロボット研究部の

部長で色々とお世話になっている進藤さん。

で、僕が今お付き合いさせてもらっている彼女です。」

「あれ、希?」

「お久しぶりです・・・」

「えっ、知り合いですか?」

「ちょっとね・・・。そしたら行くわ。」

そう言って、進藤は何か急ぎの用事でもあるかのように立ち去っていた。

「まさか、進藤さんと知り合いだったとは思わなかった。」

「うん・・・。帰ろっか。」

さっきまでの楽しそうな表情とは一変、重たい空気が流れた。

一瞬、心がざわめくような感覚に襲われたが、

このことについては深追いしない方がいいと思い、

心の奥底にしまうことにした。

家に帰り、昼食ではさっき買ってきた海鮮丼を食べた。

ご飯が美味しいと自然と会話も弾み、

いつも通りの雰囲気に戻った。

その後、楽しみにしていた映画を一緒に見て、

少しだけパソコンで作業をしようとしたところ、

「私たち同棲するときに隠し事はやめようって約束したよね?」と、

一ノ瀬に言われた。

「そうだね。」

「進藤さんのことなんだけど・・・

実は昔付き合ってたことがあるの。」

「・・・」

「大学生の時に共通の知人がいて知り合ったんだけど、

すごく優しくてお互い目指すべき道があったから

切磋琢磨して頑張ろうっていう話だったんだけど、

結局向こうの就職先が遠いところになって

別れることになったの。

まさか京介が同じサークルに所属していたなんて本当にびっくり。」

「世の中って意外と狭いんだね。」

そういえば当時部長が自慢の彼女が出来て

すごく嬉しそうにしていたのを思い出したが、

それが希だったのだろう。

「数日前に京介のスーツを掛けるとき、

内ポケットに入ってる名刺に進藤さんの名前が書いてあって、

私が知っている就職先の会社ではなかったけど、

ロボット研究部に入っていたことはもちろん知ってたから、

まさかと思ってびっくりして何も言えなかったの。」

「でも、普通言えないよね。

もし僕が逆の立場でも言えてなかったと思う。

進藤さんは僕にロボットの面白さを最初に教えてくれた人で、

あの四年間があったから今の自分があるんだ。

そういう意味では今でも感謝してるし、

過去は過去の話でいいんじゃない。」

「そうだよね。」

「言いづらいことだけど、話してくれてありがとう。

僕の方は何か希に言わないといけないことなかったかな。」

「えっ、何か隠し事してるの?」

「違う、違う。話の流れの中で何かなかったかと思って。

そういえば漫画を全巻まとめ買いしたけど・・・」

「それ、大事な話じゃん。

隠していた罰として今度美味しいものをおごってもらいます。」

「えー、数少ない楽しみの一つだから勘弁してよ。」

「でも、名刺に書いてた㈱一橋テクノロジーっていうと

ロボット事業でいうと結構なシェアを握ってる会社だよね。」

「一番と二番を争ってるんじゃないかな。

その名刺をもらった日の話なんだけど・・・」

 

「新井、準備出来たか?」

「OKです。行きましょう。」

今日はロボット業界注目のイベントが予定されていた。

㈱一橋テクノロジーとシェアを争っている

㈱日本精密機械工業が某有名大学と共同開発した

新商品発表会があるという話を聞き、

新井と二人で視察に行くことになっていた。

会場には多くの報道陣や業界関係者と思われる人が来ていて、

こういうイベントに積極的に参加していると

数人は顔馴染みの人と会うものだ。

その中で気になる人物が自然と目に入ってきた。

最初誰か分からなかったが、

記憶を辿っていく中で進藤さんだと思って嬉しくなった。

「進藤さん!」

進藤はこちらを向いたとき、

誰に話しかけれたのか分からなかったのだろう、

困惑の表情を浮かべていた。

「青木です。大学のロボット研究部ではお世話になりました。」

「青木君、久しぶり!なんか雰囲気変わった?」

「そうですか?自分では実感がないですけど。」

「すっかり大人の男性になったなと思って。

ここにいるってことはロボット関連の仕事続けてたんだね。」

「もちろんですよ。違う業界に行きたいなんて

これっぽっちも思ったことないですよ。」

「当時声をかけた身としてはそう言ってもらって嬉しいわ。」

「それにしてもどうして進藤さんがここにいるんですか?」

「実はこれまで電機メーカーで機械工学の仕事を

していたんだけど、ロボットのことが頭から離れなくてさ。

大学の就職活動では安定した企業に

勤めたいという思いがあったから、

仕方なく妥協したところもあったけど、

ふとした時に楽しかったあの時を思い出すようになって、

知識もより身について世の中的にも

追い風が吹いてきている状況で、

半年前にこの業界に転職したんだ。」

「そうだったんですね。個人的には

こうやって同じ業種で働けて嬉しいです。」

「お互いこの産業をこれから盛り上げれるように頑張ろう。

あ、一応名刺を渡しとくね。」

「えっ、㈱一橋テクノロジーって大手じゃないですか!」

「運がよかっただけだよ。」

「進藤、時間だから行くぞ。」

一緒に来ていた会社の上司だと思しき人物が声をかけてきた。

「すいません。すぐ行きます。」

「ごめん、そしたら行くわ。またどこかで会えるといいね。」

そう言って、進藤は人混みの中に消えていった。

その後ろ姿がロボット研究部で見ていた

偉大な先輩の後ろ姿と重なった気がした。

 

「へえ~、やっぱりロボットのこと忘れられなかったんだね。」

話を聞いていた希が何か心当たりがあるような口調で言った。

「人は心のどこかで夢を追っているってこと。」

「何その名言を言いましたみたいな顔?」

「久しぶりに良いこと言ったと思ったんだけどな。」

「でも、よく考えたら会社としてはライバルだもんね。」

「そこは少し複雑だけど、

お互い良い距離間で助け合える関係になれればいいね。」

そう言いながら、青木はもし次会う機会があれば、

この三角関係の中どういう顔をして会うべきか

正直答えが出ていなかった。

新商品発表会まで残り二週間。

プロジェクトに関わる全員の努力により、

ようやく完成品の全貌が見えてきた。

アイデアを出し、

理想と現実とのギャップを埋めていくことが

一番大変だが、ここまでくればあとは

頭を使うというよりは根気との勝負だ。

他のメンバーに感謝しながら

作業を一つ一つ確認していると、

携帯に着信があった。

画面を見ると登録をしていない知らない番号だった。

取引先かな・・・。

そう思い席を外して着信にでた。

「もしもし。」

「もしもし、青木君。」

「はい。」

「進藤です。この前はありがとね。」

「こちらこそありがとうございました。」

「ごめんね。急に電話して。」

「いえ、とんでもないです。」

「実は大事な話があるんだけど、

よかったら今度飲みに行かない?」

急な話の展開に正直驚いたが、

誘ってもらった嬉しさと大事な話って

たぶん前回あやふやに終わった希の件だよな、

ということが頭のなかで交錯した。

どうせなら一回お互い顔を突き合わせて本音で

話をした方がすっきりするのではと思っていたところだ。

「分かりました。ぜひお願いします。」

 

待ち合わせ場所は教えてもらったおしゃれな居酒屋だった。

 

「お久しぶりです。」

「久しぶり、今日は時間を作ってくれてありがとう。

忙しくなかった?」

「ようやく少し落ち着き始めたところだったので、

大丈夫です。」

その後は、お互い大学を卒業してからの

仕事のことについて語り合った。

お酒もだいぶ進んできたところで、

進藤さんが

「電話で言ってた大事な話の件なんだけど・・・」

と言った途端、酔いが覚めた。

真剣な表情で僕の顔をまっすぐ見つめ、

「実は今ウチの会社が今後の成長を見据えて、

ロボット事業で活躍できる即戦力の人材を

募集してるんだけど・・・ウチに来てみないか?」

予期せぬ話に一瞬頭が真っ白になった。

 

エピソード3「悔いなき決断」へ続く・・・


 編集戦隊    レベストジャー

レベストジャー・イエロー

B・Iさん

第二弾でしたね!!

先輩と彼女が昔付き合っていた・・・。

いつものように文章色分けやめました。

編集の手抜きではありませんから∠( ゚д゚)/

編集で色分けすることによって

作者の思いが変わるといけないじゃない(^_^;)

ですので今回から小説版でもありましので

色分けなしということでよろしく∠( ゚д゚)/

第三段はどうなるのでしょうか(*´∀`*)

投稿者プロフィール

B・I
B・I

* * * * *

新メンバーで業務部の「B・I」こと大島知弥。月初のブログ当番。彼が書く文章は実話に基づきながらもどこか小説風。しゃちょーから月初当番を任されるのには頷けます。資格試験の猛勉強も継続中!

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    • Deco
    • 2021年 5月 06日

    B.I.さん♪

    食でプチ贅沢〜^_^
    私のGWも楽しみも食事でしたね〜
    ステイホームなのに、何故かお腹は空く…。
    怖くて体重測れません…。
    また百貨店の物産展で美味しい食べ物やお酒、たくさん買いたいなぁ!

    • 寺ママ(・∀・)
    • 2021年 5月 06日

    えぇ〜(´⊙ω⊙`)
    青木くんヘッドハンティング?!
    会社辞めちゃうの?!
    いや、いや。
    彼は自分の仕事を投げ出すような人じゃないよね。

    • @うちぞの
    • 2021年 5月 06日

    偉大なるBI 殿
    なによ~
    いや~小説だわぁ!
    なかなかどころか、
    かなり引き込まれていきます\(^o^)/
    チョット~
    どうするよ~
    将来、書店でBIの本が
    並んでいる~
    なんてことも夢ではないよね!
    これからの展開に期待しています!

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