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道後オンセナート2018レポート
2018年5月23日 図書委員
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皆様、おはようございます。本日は東京支店の田渕が担当いたします。
4月14日・15日に道後オンセナートのグランドオープンに行ってきました。テーマは「アートにのぼせろ」らしいです。2019年の2月末まで、長期に及ぶ展示となります。
10時前には道後温泉駅に到着いたしました。商店街の入口にはネコがいました。上を見上げると写真家の梅佳代の作品「坊っちゃんたち」が指をついてご挨拶です。
さて、この芸術祭の特徴は、事前アポが必要な作品が多いということです。野外作品については問題ないのですが、ホテルの1室が作品となっている場合には、鑑賞時間は11:00~16:00、宿泊客がいない場合に限られるということです。そこで、観光協会で作品の展示のあるホテルを調べて、アポとりとホテルのパンフレット集めをしました。
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まずは蜷川作品のある「道後プリンスホテル」です。11:00のアポがとれました。ここには作品が4つあり、全部見るのであれば2160円とのことです。時間は15分ずつとなっています。派手な蛍光色が特色の蜷川実花の「ホテル ホリゾンタルTSUBAKI」は隅々までピンク色です。
大宮エリーの「楽園」は、カントリー調です。机の上にCDプレイヤーがあり、スイッチを入れたら穏やかな音楽が流れます。
谷尻 誠の「Sketch」はオレンジライトの玄関に額縁がおいてありました。お部屋は、カーテンやふすま、急須やアメニティのボトルまで油彩画風に色が塗られています。写真にすると、油絵のように見えます。これもトリックアートの一種かもしれません。
最後が、愛媛県のゆるきゃら、みきゃんの「みきゃんルーム」です。ここでは、お土産に蜷川作品と大宮作品の缶バッジが2個もらえました。写真はついでに空港の「伝説の蛇口からオレンジジュース」とオレンジ・みかんの専門店「10Factory」のオレンジジュース飲み比べセットも入れてみました。
プリンスホテルからの帰り道にある老舗旅館「ふなや」の作品は、アポなしでも見せてもらえそうでしたので、フロントの方に聞いてみましたところ、部屋の準備に20分ほどかかるので、先に庭園の作品を見てくださいとのことでした。新緑の庭園には、綺麗な小川が流れていて、足湯などもあるようです。庭園の東屋の作品は山口 晃の「武人図」です。バイクにまたがった甲冑武者、バイクに変容する騎馬などが描かれています。また、お部屋の作品は有料で700円(ポストカード付き)です。陶芸家の葉山 有樹が描いた「魚藻文」が、壁やふすま、カーテンなどに描かれ、水の中にいるようなお部屋になっています。ここで、スマホのストレージがいっぱいですと表示されてしまい、このお部屋の写真が2枚しかとれなかったのが悔やまれます。
次に13:00のアポがとれていた、「道後舘」に行きます。祖父江慎の「部屋本 坊っちゃん」があります。見学料は1500円。ちょっとお高いですが、道後舘新聞『坊っちゃん』(持ちかえり付録)と清の笹飴とオリジナル見学券(伊予鉄切符風)、そして喫茶券がついています。お部屋の中で、20分過ごして笹餅をいただくことができます。「決して噛まないでください。歯の裏にくっつきます」と注意書きが書かれています。部屋が夏目漱石の「坊っちゃん」の文章で溢れています。Madonnaだけが赤い文字です。数学の先生だった坊っちゃんにあわせて、数字はすべてアラビア数字です。鑑賞を終えて喫茶室でコーヒーを注文すると、坊っちゃん団子がついていました。
14:00からは、グランドオープンのパフォーマンスを見ることにしました。「ジンタらムータ meets “Memorial Rebirth”」という作品です。「ジンタらムータ」というグループはチンドン屋のように演奏しながら街中を歩きます。今回は、大巻伸嗣の無数のシャボン玉で見慣れた景色を変貌させるアートパフォーマンス「Memorial Rebirth」との共演になります。小さな子どもたちがシャボン玉に手を伸ばし、大人たちも無心に笑顔で見ていました。晴れていたら、もっと綺麗だったのでしょう。この会場の周辺には、大巻伸嗣がねぶたの技法で作った「椿」や、地元の土で絵を書く作家、淺井 裕介の「豊かさ/土の星の人」もあります。
二日目、ホテル作品は11時まで見られませんので、「坂の上の雲ミュージアム」に行きました。安藤忠雄の建築でした。久々に「坂の上の雲」を読みたくなりました。
11:00のアポは、オールドイングランド道後山の手ホテルです。作品は宇野亜喜良の「恋愛辞典」となります。鑑賞料金は1000円ですが、おまけは、ポストカードと近くにある「道後ぎやまんガラス美術館」の入館券(600円相当)です。この美術館には美しい庭園がありました。作品も充実していて江戸時代のガラス工芸の水準の高さに驚かされました。
その後は、ホテル椿舘で鈴木康広の「湯玉の気配:空気の人」を見ました。この作家さんは、同時に「まばたき証明写真」の撮影機を設置しています。1回600円で、まばたきした瞬間の証明写真がとれます。どういう仕組みなのでしょう。私もやってみました。この近くの振鷺亭前には三沢厚彦制作の、重さ 1.5 トン、高さ 3m を超える巨大なクマ「Animal 2017-01-B2 (クマ)」が設置されています。
最後の作品は「茶玻瑠」というホテルになりますが、レストランに作品があるため、食事のお客様だけにみせているとのことでしたので、ランチバイキング2200円の出費となりました。作品は蜷川実花の写真ですが、大きな作品は2つの個室にあり、個室利用のお客さんがいたため写真撮影はあきらめました。
作品を見終わって、飛行機の時間まで4時間ほどありますので、松山城にゆくことにしました。どうせならばと移動には「坊っちゃん電車」に乗ることにしました。日本で最初の軽便鉄道を復活したものですが、環境問題も考えてジーゼル機関になったとのことです。800円と距離の割にはお高いのですが、この切符を見せると伊予鉄高島屋の屋上にある大観覧車「くるりん」に無料で乗れるのです(700円相当)。松山城の近くの秋山兄弟の生家にも立ち寄ることができました。もっともこの生家は井戸だけが当時のもので、建物は復刻版とのことでした。
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他の芸術祭のようにパスポート一つで回れたらとも思うのですが、ホテル作品については難しいですね。でも、この、やたらにセット価格にするのは、松山の特徴なのでしょうか。喫茶券つきの「部屋本 坊っちゃん」、「道後ぎやまんガラス美術館」のチケット付きの作品、最後がこの観覧車券付き坊っちゃん電車でした。全部楽しめたので不満は無いのですが、不思議ですね。松山気質なのでしょうか。
最後に、道後オンセナートのキービジュアルとも言える道後温泉本館のキーインスタレーションをごらんください。昔ながらの道後温泉本館が、素敵なことになっています。2019年の2月までやっていますので、もし道後温泉に行かれるのなら、作品も見てください。
さて、5月26日(土)5月27日(日)は、六本木アートナイトです。土曜日の夜から日曜日の朝にかけては多くの舞台作品を見ることができます。朝には、日本フィルハーモニー交響楽団によるクラッシックなラジオ体操も待っています。東京支店の皆様、是非、おでかけください。
☆第二編集長 アクビちゃんのコメント☆
さすが図書委員さん!相変わらずアートにアツイッ♪情報収集能力もピカイチ!!
今も青春18きっぷでゆる~りとした旅を楽しんでおられるのでしょうか?
いつか青春18きっぷで旅をするなら図書委員さんにスケジュール組んでもらおうかな。
と密かに思っていた私ですw(ただの人任せ)
さて今回の旅の舞台は道後温泉。
アートには十分のぼせられたようですが、温泉は楽しまれたのでしょうか?
「そんなの入ってる暇なんか無かったわよー!」って言われちゃいそうですがww
個人的に安藤忠雄の建築が好きなのですが、「坂の上の雲ミュージアム」よりも、ミュージアムから見える「萬荘翠」が、季節柄緑も青々しく、息を呑む美しさですね!
次回のアート旅の舞台はどこでしょう(^v^)
これからもリポートお待ちしています!!
そういえば…..
その昔、雪すさぶ悪天候をものともせず、ヒールで新潟(だったかな?)へ行かれた事、ありましたよね?ww
投稿者プロフィール
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連休には必ず旅行する「図書委員」こと田渕聡子。本社休憩室の全ての蔵書は自宅に保管できず溢れ出たもの。本も棚もまだまだ増える予定・・・。
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コメント
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蜷川実花さんや大宮エリーさんのアートなお部屋が
とても良いですね
みきゃんルームはシュールさがすごいですw
いつもながら
たくさん観られたのだなぁという驚きと
予約の有無、料金、ダイジェスト
これから参加される方に有益な情報がたくさんですね
「セット価格」は特に知っているとお得なことも多いかと
道後温泉も行ってみたいですね
徳島行ったり、うどん食べたり、しまなみ走ったり
なにかと四国へ行く割には行ったことがないという。。。
あれ、高知ってそう言えば全然行ったことがない気が。。。