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かけがわ茶エンナーレ レポート
2017年12月19日 図書委員
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みなさん、おはようございます。今朝は東京支店の田渕が担当です。
11月11日には、4つの主な会場のなかの「北エリア」へ行きました。バスの中で知り合った、地元のお喋りなおばあちゃんはアート作品には興味がなく、ひたすらスタンプラリーを楽しんでおられました。このおばあちゃんと道連れになり、五明茶業組合に向いました。掛川は茶草場農法によるお茶の栽培で有名で、世界農業遺産に指定されています。五明はその中でも品質の良いお茶が作られているところです。茶業組合の方に聞くと、作品は組合から片道徒歩30分以上かかるとのことで、あきらめかけたところ、組合の方が車で作品まで送ってくださることになりました。おばあちゃんもお誘いして、茶畑に置かれたアルミ製のバッタと彗星発見の丘に置かれた作品を見ることができました。掛川での芸術祭は今回が初めてということもあるのでしょうが、ガイドブックの地図が簡略化され、また作品への道標も少なかったため、見つからない作品も多かったのですが、五明の作品は、組合の方のおかげで、無事に見ることができました。
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11月12日には、まちなかエリアです。掛川城の天守閣、御殿、竹の丸、二の丸、大日本報徳社、資生堂アートハウス、掛川市役所、など掛川市の主要な観光施設が会場となっています。掛川市役所は茶畑をモチーフにした建物で、防霜ファンを模したものも設置されていて、お茶の町を徹底的にアピールしています。予定より早めに回り終わったので、南エリアのシオーネという会場もおまけに行きました。ところが、ここに落とし穴がありました。まちなかエリアの地図には、会場が2箇所抜けていたのです。
本当に残念な公式ガイドブックです。
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翌週11月18日は、雨でした。周遊バスで廻る場合、作品を見て、約1時間後のバスを待つことになります。とにかく寒いのです。作品の周囲に喫茶店も自販機もないので、こごえそうでした。掛川駅に戻って、前週、残念なガイドブックのせいで行き損ねた街中エリアの森林果樹公園の会場に行きました。案内所で詳しい地図をくださいとお願いしたのですが、ありませんでした。結局、なんとなくあっちの方、という程度の情報で山道をずんずん登っていくのですが、人通りもなく、道があっているかも聞けず、不安で仕方ありませんでした。片道3.2kmの山道はひどいです。せめて周遊バスのコースにいれてほしかったと思います。:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:
11月19日は、前の週にあったおばあちゃんに再会しました。おばあちゃんは粟ヶ岳頂上以外のスタンプは集め終わり、スタンプを綺麗に押しなおすためにもう一度回っているとのことでしたが、私が粟ヶ岳に行くと言ったら、「一緒に行きたいけど、心臓に自信が無い」とのこと、それでも行きたかったようで、結局、粟ヶ岳登山道入り口まで、ついてきちゃいました。粟ヶ岳は、東海道新幹線から見える「茶文字」のある山です。あの茶文字は1000本のヒノキでできています。晴れた日には頂上から茶畑の向こうに、富士山や伊豆半島なども見えるビューポイントです。おばあちゃんは、よほど行きたかったらしくて、茶店の人にお願いして車に乗せて連れて行ってくれと交渉をはじめました。
おばあちゃんは頑張りました。
結局、親切な茶店のご主人が車を出してくれることになり、私も便乗させていただきました。細い山道を運転してくださったのですが、途中で天然記念物のカモシカに会いました。富士山も綺麗に見えました。頂上でおばあちゃんと分かれてアート作品を見て、下りは徒歩で車道を歩いてのんびりと麓まで行くことにしました。ストックを持って歩いている二人の女性に追いつかれました。この方たちは、毎日お散歩がてら粟ヶ岳に登っているのだそうです。聞くところによると、この山はリピータが多く、山頂にも登頂回数の多い方の名前を貼ってあり、1600回という方もいらっしゃいました。
歩いていると茶草場を刈っている老夫婦に会いました。90歳と88歳とのことです。茶文字の周辺のススキなどを刈って、細かく刻んで茶畑の畝にまくのだそうです。この茶草場農法が世界農業遺産なのですが、伝統を守るのも大変そうです。
一緒に歩いていた女性が、麓においてある車で、次の作品のある日坂宿まで送ってくださることになりました。ついでに茶文字がよく見えるスポットにも案内してくださいることになりました。今回の旅行では、本当に地元の方のお世話になりました。ガイドブックはダメダメでしたが、掛川は好きになりました。地元の方がやさしく、作品も良かったので、多分3年後も行くことになります。
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さて、日本でおこなわれている芸術祭をまとめたサイトを見つけました。
知らなかったものがいっぱいあります。次は、どこに行きましょう?
http://eiennare.site/
スタンプラリーのおばあちゃんに、まさかの再開!!そしてゴリ押しの自動車送迎!!
五明茶業組合の方、茶店のご主人、一緒に歩いた人、そしてスタンプおばあちゃん。地元の方の優しさに触れた旅でしたね。ブログ編集していて、久しぶりにほっこりしました。ありがとうございます。親孝行ネタも好きですが、こういった人と人の触れ合いが個人的には好みです。
今回はガイドブックに相当ご立腹のようで笑いましたが、芸術的な(?)作品が多いですね。昆虫のオブジェや茶文字は、素人目でもわかりやすい。わかりにくいのは「トラクターの上の足」でしょうか。なんじゃこれw
あと、森のなかに立つ白装束の人達。人形かな?怖いんスけど。。。
投稿者プロフィール
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連休には必ず旅行する「図書委員」こと田渕聡子。本社休憩室の全ての蔵書は自宅に保管できず溢れ出たもの。本も棚もまだまだ増える予定・・・。
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コメント
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バッタですよね??
ものすごく威圧感がありますね。
それに注目してしまいました。
おばあちゃんがんばりましたね。
楽しいことは疲れを忘れるのかな
多くの人がいらっしゃるから
芸術祭がいろいろな場所で開かれるのでしょうね。
ガイドブックにも個性が出そうですね。
あえて書かないスタイルも。。。
この季節だからこそ分かる茶草場農法ですね。
「茶」は年中観られるのでしょうか?
天気も良さそうですし、
スタンプラリーのおばあちゃんも
いい眺めが観られたかもしれませんね。